GOODYEAR E-Gripシリーズ、インプレッション

2015.02.28

そんな好印象のE-Gripシリーズの中でも、旧製品との比較で大きな進化を如実に実感したのがE-Grip SUVだ。日本グッドイヤーの発表では、従来品(WRANGLER HP)比でパターン・ノイズ38.3%、ロード・ノイズで12.9%を低減、転がり抵抗を15%低減したうえでロングライフ性能を42%向上したという。この静粛性向上は顕著で、ハリアー・ハイブリッドでの装着比較では、いかにもSUV用のタイヤにありがちなゴツさや荒さを感じることなく、乗用車タイヤのような軽快感と静粛性を体験することが出来た。もはやオフロード走行がメインというSUVユーザーは特殊な部類に入るだろうから、こうしたコンフォート寄りのキャラクターは市場でも歓迎されるだろう。高速走行でもふらつきが少なく、安定したクルージングが楽しめそうだ。

 
ハイパフォーマンススポーツ系はこれまで通りEAGLE F1(イーグル エフワ)にまかせ、一般的なモデルにはE-Gripシリーズという棲み分けが明確になったグッドイヤーのラインナップ。車種によって選択が容易になり、3つのカテゴリーが用意されたE-Gripシリーズでは、それぞれ装着車のキャラクターに合わせたパフォーマンスが期待できるはずだ。

走りに性能を重視するユーザーはついイーグルF1に走りたくなりそうだが、200から300ps程度のパワーを持つモデルであれば、実はE-Gripパフォーマンスも選択肢に入れて欲しい。イーグルF1のようにことさらグリップ力を謳うハイパフォーマンス系ではないが、メルセデスのC、EクラスBMWの3、5シリーズなど、いわゆる輸入プレミアムセダンやステーション・ワゴンに似合いそうな乗り心地とグリップ力のバランスが取れたオトナのキャラクターは魅力的。一気に300kmの走行は当たり前という欧州で鍛え上げられた実力は、OE装着タイヤとして欧州ブランドに採用車種が広がっていることからも証明されているのである。

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