長期使用報告

2016.01.29

新型日産リーフ 第1回

text & photo:小林 薫 (Kaoru Kobayashi)

 

待望の新型リーフが、年明けの1月15日に納入されました。色は、新色のゴールドとブラックのツートン、2011年12月に購入した初期型リーフからの乗り換えとなります。2015年の春頃から、バッテリー容量を増やした新しいリーフの発売が噂され、11月10日の発表と同時に発注しました。リーフの次もリーフ。2度目のマイナーチェンジとなるこの新しいしいリーフが、どのようなEVライフをもたらしてくれるのか、納車まで期待で胸が一杯になりました。

2011年購入時のリーフの補助金は6年縛り、残りの期間分については、返金することになります。この補助金を一部返金してまで買い替えるのには、当然大きな理由がありました。その一つは、初期型にあった不満点が、新型ではほぼ解消され、とても完成度の高いEVになったことです。もうひとつは、初期型リーフのバッテリー劣化が凄くて、容量が約75%位になったことです。ここまで4年間の走行距離は約3万7千km、それほど多くないのですが、遠出の時や真冬の時期が厳しくなってきていました。

新型の最も大きな改良点である航続距離は、JC08モードで280kmとなっています。初期型は200kmなので、1.4倍になりました。バッテリーは同じ容積のまま、電気容量は25%増えています。エアコンを使用しない季節なら、200kmを越える目的地でも、途中の充電なしで到達できる場合もありそうです。

リーフによるEVライフについては、初期型購入後約1年、その魅力について報告してきました。加速性能、静寂性、電気代、環境保護などの魅力は、これまで経験したことのないような快適さと楽しさを、十分に感じさせるクルマとなっています。一方で、その航続距離の短さから、不都合なく使用できるユーザーは限られていました。しかしながら、新型リーフは、1日の走行距離が150kmを越えることがない人でしたら、とても実用的で魅力あるクルマとなりました。

最初のマイナーチェンジで28km、今回はそれに加えて52kmの航続距離の増加となりました。何か「ちまちま」した印象を受け、あまり大きな変化はないと感じるかもしれません。しかし、リーフに約4年乗った経験からは、驚くほど有効で、この差はとても大きいと考えられました。その差のポイントは、通常ある程度の電気を残して充電をするので、その分を普段使わないことにありま
す。例えば、初期型リーフ新車時のバッテリー容量を100%として、残量分をその25%とします。そして、新型リーフ(125-25%)の実用上使える容量を、バッテリー劣化の進んだ初期型リーフ(75-25%)と比較すると、2倍にもなります。それに加え、電費も改善されているので、航続距離ではそれ以上です。要は、バッテリー容量の増えた分は、実際に全て使えることになり、とても効果的なのです。

 リーフの買い替えについては、他メーカーのEVも当然検討しました。しかしながら、現時点では、リーフに盛り込まれた技術が最も優れていると思われ、リーフの次もリーフになりました。初期型にあったバッテリー劣化も、このような先駆者的製品では、想定の範囲です。ただ購入時、ひょっとしてパソコンのバッテリーとは違うという期待はありましたので、ちょっと残念でした。しかし、新型リーフのバッテリー保証期間は長くなっており、それなりの改良が加わえられているようです。したがって、バッテリー劣化についても、この新型ではある程度改善されていることを十分期待できます。

バッテリー容量以外で新型にした理由は、強い回生ブレーキとなるBモードとヒートポンプ方式の暖房です。どちらもEVにとって重要な機能ですが、初期型リーフにはなかったもので、買い替えのポイントとなりました。特に、Bモードはぜひ欲しかったもので、スポーティな運転や急な下り道の走行には必須です。また、バッテリー残量の%表示がなかったのも、とても不便でした。残量が35%位になると、表示が赤のレッドゾーンになります。ここからは二つのメモリしかなく、電欠不安を生じさせる原因にもなっていました。それに、AVコンソールにDVDの再生機能が追加されたのには、ちょっと予想外で驚きました。充電中の時間つぶしなどで重宝します。今まで再生プレーヤとディスプレイを別途搭載していたので、とても嬉しく感じました。

納車後、とりあえず日産のディーラーで急速充電し、その後自宅で夜間充電をしました。翌朝しっかりと満充電になっており、航続可能距離は204km。初期型リーフの最後の充電は122kmでしたので、ほぼ期待どおりです。これから、日常の中で新型リーフを使用すると、いろいろな改善点に気が付きそうです。次回は、実際に新型リーフを使用して分かったこと、感じたことを報告します。

(文・小林 薫)

 
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