Nブランドマネージメント室 室長が語る魅力 ヒョンデ高性能ブランド「N」いよいよ日本上陸へ

公開 : 2024.01.12 17:23  更新 : 2024.01.15 17:32

・ヒョンデ「N」が日本上陸へ 第1弾はアイオニック5 N
・「ぜひ一度乗ってほしい」直線だけでなくコーナリング、サウンドも
・楽しさ追求した高性能EVで新たなスタンダードめざす

日本導入のキーマンに聞く「N」の魅力

東京オートサロンに初出展したヒョンデ・モビリティ・ジャパンは、ヒョンデの高性能ブランドである「N」を日本でも展開し、その第1弾として「アイオニック5 N」を導入する。

それに先がけて、ヒョンデ・モーターカンパニーのパク・ジュンウ氏と、ティル・ヴァルテンベルグ氏に、「N」ブランドの魅力を語ってもらった。

ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは、東京オートサロン 2024に初出展した。
ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは、東京オートサロン 2024に初出展した。    篠原政明

東京オートサロンに出展できて嬉しいと語るパク氏は、「N」ブランドによってEVパフォーマンスの新しいスタンダードを展開できると熱く語った。

今まで、ハイパフォーマンスのEVは日本にも何台も導入されている。だが、アイオニック5 Nは、それらのクルマとはまったく違うという。

ブランドがめざす姿 直線で速いだけではなく楽しさ追求、感性に訴える

確かに今までのハイパフォーマンスEVは恐ろしいまでの加速を見せる。だが、大容量のバッテリーなどを搭載する関係で直線だけは速いけれど、ハイスピードコーナリングには向いていない。また、バッテリーや熱などの問題も抱えている。

アイオニック5 Nは、モータースポーツ参戦車両と基本的に同じユニットを採用しており、レーシングレベルでハイパフォーマンスを追求し、ファンtoドライブなクルマであるとティル氏が付け加える。

ズラリと展示された「N』パーツの数々。
ズラリと展示された「N』パーツの数々。    篠原政明

「N」は、感性を大事にした。ICE(内燃エンジン)を搭載し、マニュアルシフトを楽しむクルマのように、シフトアップやシフトダウンのサウンドを発することができる。しかも、アップ/ダウンに合わせた動きも伴う。

もちろん、これは人工的に作られたもので、普通のEVのように静かに走ることもできる。適度な重量バランスによりコーナリングを楽しめ、またサーキット走行にも耐えうるパフォーマンスを発揮し、それでいながら日常的にも使える「エブリデイ・スポーツカー」なのだという。

まず乗って、声を聞かせてほしい ヒョンデが込める熱い想い

とにかく、アイオニック5 Nは今までのEVとはまったく違うクルマなのだ。性能だけでなく、感性の部分まで含めてハイパフォーマンスなクルマだから、ぜひ一度乗ってみて欲しいと、パク氏は熱く語る。

そして、日本のクルマ好きと友達になって、多くの声を聞いてみたいという。

ヒョンデ・モーターカンパニーのパク・ジュンウ氏(左)と、ティル・ヴァルテンベルグ氏(右)
ヒョンデ・モーターカンパニーのパク・ジュンウ氏(左)と、ティル・ヴァルテンベルグ氏(右)    篠原政明

アイオニック5 NはEVのドライビングというものを再解釈させてくれる、とティル氏も付け加える。こんなハイパフォーマンスEVが存在するということを、ぜひ分かって欲しいという。

日本仕様のアイオニック5 Nは上半期には正式発表される予定だ。今までと違うハイパフォーマンスなEVの走りを、味わえる日は近い。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事