ベントレー・コンチネンタル GTにBMW M2も 2万5000ポンド(約465万円)以下 予算別中古車選び(3)

公開 : 2024.02.14 19:05

新型コロナの流行と半導体不足を乗り越え、英国の中古車価格は下降傾向 EVシフトが進む一方、魅力的なエンジン車は多数 英編集部が予算別にピックアップ

1万5000ポンド(約279万円)から2万5000ポンド(約465万円)

2万5000ポンド(約465万円)の予算を用意できるなら、新車のミニ・クーパーを購入できる。しかし中古車へ視野を広げれば、イタリアのスポーツサルーンからドイツの2シーター・ミドシップ、英国製の傑作ホットハッチまで選択肢は多彩。

いずれも高年式で、中にはディーラーによる保証が残っている場合もある。留意すべき弱点を予め理解すれば、豊かなカーライフを謳歌できるはず。

ベントレー・コンチネンタル GT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタル GT(初代/2003〜2011年/英国仕様)

ベントレー・コンチネンタル GT(初代)

2008年式 走行距離:6万4000km 英国価格:1万9950ポンド(約371万円)

ベントレーのラグジュアリー・グランドツアラーも、この価格帯なら狙えてしまう。稀に発生した初期のエンジン不調がたたり、中古車価格を押し下げている。過度に心配する必要はないだろう。

ベントレー・コンチネンタル GT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタル GT(初代/2003〜2011年/英国仕様)

ベントレーは継続的に改良を加えたため、後期型になるほど走りは磨かれていった。筆者が目をつけた1台は、6万km走るまでに11回もベントレーの正規ディーラーで点検・整備を受けている。しばらく安心して付き合えるだろう。

メルセデス・ベンツCL 500(C216型)

2009年式 走行距離:5万6300km 英国価格:1万5799ポンド(約293万円)

AMGではないものの、メルセデス・ベンツのフラッグシップ・クーペ。オールブラックで仕上げられ、多くの例とは異なり、これまでしっかり手入れされてきた1台を発見した。15年間に、12回の整備を受けている。

メルセデス・ベンツCL(C216型/2006〜2014年/英国仕様)
メルセデス・ベンツCL(C216型/2006〜2014年/英国仕様)

カーナビにシートヒーター、サンルーフ、バックカメラなど、装備も充実。ただし、CLの全長は5mを超えている。

フォードフィエスタ ST-3

2020年式 走行距離:3万7000km 英国価格:1万5590ポンド(約289万円)

秀作ホットハッチのフォード・フィエスタ ST。「3」なら、装備も非常に充実している。まだ走行距離の短い例が沢山売られているものの、10年も経てば希少価値が出てくるに違いない。

フォード・フィエスタ ST(7代目/2017〜2023年/英国仕様)
フォード・フィエスタ ST(7代目/2017〜2023年/英国仕様)

BMW M2 DCT(F87型)

新しいBMW M2も登場したが、筋肉質なスタイリングをまとうF87型の方が魅力的だと感じる読者もいらっしゃるだろう。特性の直列6気筒ターボエンジンを搭載し、極めて速く面白い。

この価格帯では、まだ6速MTは売られていないが、デュアルクラッチ7速ATも優秀だ。筆者がピックアップした1台は、整備の行き届いた好条件のM2で、今ならまだ保証が残っている。

BMW M2(F87型/2016〜2021年/英国仕様)
BMW M2(F87型/2016〜2021年/英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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