「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート

公開 : 2024.04.22 19:05

動力性能に不満なし 見た目にビビと来たら買い

パワートレインは従来どおり。日産の1.0L 3気筒ターボガソリンは131ps、ルノーから提供を受ける1.6L 4気筒ターボガソリン・ハイブリッドは143psを発揮する。

今回試乗したのは1.6Lハイブリッドの方だが、動力性能には不満なし。都市部などの低速域では、充分な距離を電気で静かに走行できる。

日産ジューク・ハイブリッド 143 Nスポーツ(欧州仕様)
日産ジューク・ハイブリッド 143 Nスポーツ(欧州仕様)

高速道路の速度域では、駆動用モーターはやや非力。エンジン始動までタイムラグがあり、回転が始まると荒っぽいノイズが聞こえる。ルノー独自のドッグクラッチを採用した4速ATは、稀に変速タイミングが悪い場面はあるものの、全体的な印象は良い。

乗り心地は落ち着いているが、速めのスピードで舗装のツギハギなどを通過すると、やや処理に手を焼く場面も。試乗車は、19インチと大きいホイールを履いていたことも影響しているだろう。標準は17インチだ。

ステアリングホイールは軽く回せ、市街地では軽快。とはいえスポーティとはいえず、運転を楽しめるわけではない。

英国価格は、2万3485ポンド(約444万円)から。このクラスとしてはかなりお手頃な設定にある。今回のフェイスリフトで、車内のデジタル環境はライバルと肩を並べており、競争力は増したといっていい。

走りの良いフォード・プーマに、内装の良いフォルクスワーゲンTクロスなど、それぞれの強みを持ったクロスオーバーがしのぎを削る、このクラス。だが、ジュークのように個性的なスタイリングを持つモデルは存在しない。

見た目にビビと来たのなら、従来以上に迷う必要はなくなったといえる。

日産ジューク・ハイブリッド 143 Nスポーツ(欧州仕様)のスペック

英国価格:2万3485ポンド(約444万円)
全長:4210mm
全幅:1800mm
全高:1595mm
最高速度:165km/h
0-100km/h加速:10.1秒
燃費:20.8km/L
CO2排出量:109g/km
車両重量:1348kg
パワートレイン:直列4気筒1598cc ターボチャージャー+電気モーター+ISG
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:−kWh
最高出力:143ps/5600rpm(システム総合)
最大トルク:15.1kg-m/3600rpm(システム総合)
ギアボックス:4速オートマティック(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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