8年ぶりモデルチェンジ 見た目だけじゃない、フリードはどう変わったのか

公開 : 2024.05.11 17:05  更新 : 2024.05.11 21:31

・新型が先行公開されたホンダ・フリードを新旧比較
・どう変わった? 生で新型を見た視点から解説
・エアーとクロスの2タイプ、あなたが選ぶならどっち?

違いくっきり「エアー」と「クロスター」

従来型の2代目フリードは、初代のスタイリングをキャリーオーバーした正常進化ともいえるエクステリアだった。だが3代目となる新型ではデザインを一新。よりシンプルかつクリーンに仕上げられている。

とはいえ、遠目から見ても「新しいフリードだな」という印象は受ける。それは従来型とほとんど変わらないサイズ感、短めのボンネットからフロントウインドウを経てルーフ、テールゲートまでのシルエットが、従来型と大きく変わらないことにもよるだろう。横長のヘッドランプとグリルによる顔つきも、従来型と似た雰囲気も携えている。

よりシンプルかつクリーンに仕上げられている。
よりシンプルかつクリーンに仕上げられている。    小川和美

また、従来型ではワゴンタイプ(2列5人乗り)のフリード+も設定されていたが、新型ではフェードアウト。代わりに、従来型で途中から設定された「クロスター」を充実させ、基本モデルの「エアー」との差別化を強めた2本立てのラインナップとしている。

ホンダミニバンの兄貴分であるステップワゴンの同名グレードと似た、上質で洗練された印象を与え、誰にでもどこにでも合いそうなのが「エアー」。最近、軽スーパーハイトワゴンなどでトレンドとなりつつある、SUVテイストを加えて力強い印象を与える「クロスター」。どちらを選ぶかは、個人の使い方や好きずきだが、いずれも人気を集めそうだ。

新型フリードのサイズは、全長×全幅×全高=4310×1695(クロスターは樹脂製ホイールアーチプロテクター装着で1720mm)×1755mm。全長はパワートレーンにe:HEVを搭載した関係で45mm伸びたが、他のサイズは2740mmのホイールベースを含めてほぼ変わらないのも、好感が持てるポイントだ。

よりユーザーに寄り添うインテリア

インテリアでは、水平基調にインパネが広がり、中央部の上にモニター、下にシフトノブやエアコンなどの操作系が並ぶというレイアウトは変わらない。

だがインパネ上部に配され、ステアリングホイールの上から見るタイプだったメーターパネルは、一般的なインホイールタイプとなった。しかも必要な情報をシンプルに表示するため、運転に集中しやすくなっている。そのうえインパネ上面がスッキリとしたことで視界が広がり、車両感覚がつかみやすい。

インパネ上面がスッキリとしたことで視界が広がり、車両感覚がつかみやすい。
インパネ上面がスッキリとしたことで視界が広がり、車両感覚がつかみやすい。    小川和美

中央部の操作パネルも右にシフトノブ、左にエアコン系と操作系を分かりやすくゾーニングしている。

前述のようにサイズはほとんど変わっていないが、室内寸法では1列目のシート形状を変更するなどで室内長は30mm拡大。3列目シートはショルダースペースが65mm拡大している。

またヘッドレストやシート肩口のボリュームを減らし、2列目、3列目とも前方視界が良く、圧迫感を抑制している。

エアーでは3列6人乗りと3列7人乗りを設定。2列目は、6人乗りはキャプテンシートで7人乗りはセンターアームレストが備わるベンチシート。3列目も肉厚クッションの採用でしっかり座れる。

3列目の収納は従来型と同じ左右に跳ね上げるタイプだが、操作はシンプルで力は不要だから、シーンに合わせてのシートアレンジは楽だ。

クロスターは3列6人乗りと2列5人乗りを設定。とくに5人乗りは従来型のフリード+のようにRV的に使うユーザーを想定しており、付属のユーティリティサイドパネルやユーティリティナットを活用すれば、テールゲートを開けた空間をアウトドアで楽しめるのも便利そうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    1986年生まれ。クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なり編集部の上野太朗さんに出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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