VWベストセラー商用車 新型「T7」トランスポーターは約620万円から ディーゼル、PHEV、EVを導入

公開 : 2024.05.31 18:05

フォルクスワーゲンの大人気モデル「トランスポーター」の新型の予告画像が公開された。ドイツでは3万6780ユーロ(約620万円)で先行販売が始まっている。

ドイツで先行販売開始

フォルクスワーゲンで最も人気のある商用車「トランスポーター」の次世代モデルのデザインが一部公開された。9月に正式発表される予定だが、ドイツでは先行販売が始まっており、価格は3万6780ユーロ(約620万円)から。

トランスポーターはフォルクスワーゲンの商用車販売の3分の2を占めるベストセラー車であり、新型は第7世代にあたることから「T7」と呼ばれる。

フォルクスワーゲン・トランスポーターの予告画像
フォルクスワーゲン・トランスポーターの予告画像    フォルクスワーゲン

エンジンより後方にキャビンがあるボンネット型のバンで、全長は5050mmから5450mmとされている。乗用車のID.Buzz(4712mm)やマルチバン(4973mm)よりも長いが、フロントエンドのデザインは両車を踏襲している。

リアではT5(2003~2015年)からインスピレーションを得たC字型LEDライトと、ワイド感を強調する水平方向のキャラクターラインを特徴とする。

全容はまだ発表されていないが、ホイールサイズは16インチ、17インチ、19インチが用意される。

フォルクスワーゲン商用車部門(VWCV)のデザイン責任者であるアルバート・キルジンガー氏は、新型トランスポーターについて次のように述べている。

「第7世代では、歴代6車種の特徴的なデザインをピックアップし、新たな解釈を加えています」

「フォルクスワーゲン・トランスポーターには伝統があります。長い歴史と現在、そして未来をつなぐスタイルの架け橋として、常に新しいデザインの始まりを表現してきました」

新型は、フォードと共同開発した新しいプラットフォームを採用し、EVモデルも初めて導入される。ボディタイプとしては9人乗りのシャトル、2列シートのコンビ、パネルバン仕様が用意されるようだ。スポーティモデルの「スポーツライン」も設定される見込み。

トランスポーターはこれまでキャンピングカーの「カリフォルニア」のベースとしても活躍してきたが、今回はMQBプラットフォームのマルチバンにその役割を譲っている。

パワートレインとしてはディーゼルエンジンのTDI、PHEVのeモーション、EVのeトランスポーターが用意される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    役職:ソーシャルメディア・エグゼクティブ
    AUTOCARのSNS担当として、X、YouTubeショート、インスタグラムなどの運営を任されている。以前は新聞紙や雑誌に寄稿し、クルマへの熱い思いを書き綴っていた。現在も新車レビューの執筆を行っている。得意分野はEVや中古車のほか、『E』で始まるBMWなど。これまで運転した中で最高のクルマは、フォルクスワーゲンUp! GTI。 『鼻ぺちゃ』で間抜けなクルマだったが、家族の愛犬もそうだった。愛さずにはいられないだろう。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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