ミニ・エースマン 詳細データテスト ミニらしい走り やや狭い室内 カントリーマンよりクーパー寄り
公開 : 2025.01.25 20:25
内装 ★★★★★★★☆☆☆
室内がクーパー・ハッチバックよりどれだけ広いかというと、その差はそれほど大きくない。運転席ドアの開口部は、体格の大きい大人なら引っかかりそうだ。脚が長ければ、シートはかなり後方へスライドさせなくてはならないが、そうすると乗り降りの際にBピラーが邪魔になり、気をつけないとルーフラインに頭をぶつけることになる。
ヒップポイントとドライビングポジションは、当然ながらクーパーよりちょっと高く感じるが、それほど高さはない。ダッシュボードの眺めは、ミニでは見慣れた感じだ。テキスタイルで覆われ、開放感があり、ラウンジのようで、レイアウトにはデザインされた小綺麗さがあり、目新しく魅力的だ。

インテリアは、プレミアム感を感じさせる。クーパーSEとの差はあまりない。独自のものはゴツいフリースタンド式のドアハンドルや、クーパーとは配置が違うレザーストラップ加飾くらいだ。
直径240mmの有機LEDマルチメディアディスプレイは、メーターパネルを兼ねる。エアコンの操作部は、万人受けするものではない。その下には、ちっぽけなシフトレバーと、あまり必要を感じないエンジンキー風のスイッチ、使い勝手のいいオーディオ操作部といくつかのメニューのショートカットがある。
後席からもアクセスできる、車内中央のストレージコンソールはいいアイデアだ。前席背後のプラスティックモールドによるアクセサリードックは、見栄えはともかく、後席の乗員には歓迎されるだろう。
スペースは、5人フル乗車には不十分だ。ヘッドルームはクラス平均レベルだが、後席レッグルームはスマート#1やクプラ・ボーン、キアEV3に差をつけられている。
ボルボEX30やジープ・アヴェンジャー、フィアット600eといったBセグメントSUVほどタイトではないが、クーパー5ドアに比べればどうにか実用性が高められたといった程度。大人がしょっちゅう乗っても不満がないほどではない。