ポルシェ新型911ダカール 「Tハイブリッド」搭載で2025年末に発売へ オフロードスポーツカー再登場

公開 : 2025.02.13 06:25

ポルシェは限定生産車「911ダカール」の改良モデルを開発中だ。GTSと同じ3.6L水平対向エンジン、モーター、バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステムを採用する。

限定生産車として開発中

ポルシェは、ハイブリッド・パワートレインを搭載し、オンロードおよびオフロードでのさらなるパフォーマンス向上を追求した新型「911ダカール」を投入する予定だ。

関係者がAUTOCARに語ったところによると、改良モデルが同社のヴァイザッハ・エンジニアリングセンターで開発中であり、最新の992型911シリーズのラインナップに加わる予定だという。

ポルシェ911ダカール(既存モデル)
ポルシェ911ダカール(既存モデル)

ポルシェの広報担当者は「自社製品に関する憶測にはコメントしない」と述べたが、AUTOCARは関係者の話として、2025年末に発売予定であると理解している。販売台数は再び限定的なものとなる。以前は2500台に限定され、2024年11月に生産終了した。

新型の911ダカールは先代モデルと同様に車高の高いタフなデザインを採用し、すでに改良型の911 GTSに採用されているポルシェのTハイブリッド・パワートレインを搭載する見込みだ。

これは、最高出力485ps、最大トルク58.0kg-mの3.6L水平対向6気筒ターボエンジンと、最高出力56ps、最大トルク15kg-mのトランスミッション統合型電気モーターを組み合わせたものだ。ル・マン優勝車であるポルシェ919向けに開発された熱エネルギー回収技術も採用され、1.9kWhのバッテリーを充電する。

911 GTSでは、Tハイブリッドは合計出力541ps、最大トルク62.2kg-mを発生する。比較すると、先代の911ダカールが搭載していた3.0L水平対向6気筒ターボエンジン(先代GTSと共通)は、最高出力480ps、最大トルク58.0kg-mであった。ハイブリッドシステムによる出力向上により、0-100km/h加速タイムは従来の3.4秒からさらに短縮されると予想される。

電気モーターの追加により、燃費の向上も期待できる。例えば、911 GTSの複合平均燃費は10.9~11.4km/lである。

詳細はまだ明らかになっていないが、先代と同様に、8速デュアルクラッチ・トランスミッションと四輪駆動のみが用意される見込みだ。

ポルシェはまた、新型車向けに「Sonderwunsch(スペシャルリクエスト)」というカスタマイズプログラムを用意し、新しい塗装スキームや装備などの開発も進めている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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