流麗なセダンとハッチバックを展開 キア新型EV4、約570万円から テスラ・モデル3と競合

公開 : 2025.03.04 07:45

キアは新型EV「EV4」を発表した。2025年内に韓国や欧州で発売予定で、航続距離は最大630kmとなる。セダンと5ドア・ハッチバックの2種類のボディを用意し、車内には30インチの統合スクリーンが備わる。

航続距離は最大630km

キア(起亜)は2月27日、新型「EV4」を発表した。韓国では3月に発売予定で、2025年内にグローバルに販売が開始される。

欧州では3万7000ユーロ(約575万円)からという価格で、最大630kmの航続距離を実現。テスラモデル3から王座を奪おうとしている。

キアEV4セダン。ハッチバックよりもボディが長く、空力特性に優れ航続距離が伸びる。
キアEV4セダン。ハッチバックよりもボディが長く、空力特性に優れ航続距離が伸びる。    キア

新型EV4は、既存のEV3と基本構造を共有している。ハッチバックとセダンの2種類のボディが用意され、前者はヒョンデコナ・エレクトリックとほぼ同じサイズで、後者はモデル3よりも長い。

欧州では主に5ドア・ハッチバックとして販売され、シトロエンe-C4、フォルクスワーゲンID.3ボルボEX40などのライバルとなる。

フロントに搭載された1基の電気モーターから最高出力204psを発生し、バッテリーサイズに応じて0-100km/h加速は7.4~7.7秒となる。

エントリーモデルには58.3kWhのバッテリーが搭載され、セダンでは430km、ハッチバックでは410kmの航続距離を実現している。

81.4kWhのバッテリーを搭載したロングレンジ仕様では、セダンで630km、ハッチバックで590kmの航続距離を実現する。

10~80%の充電には、58.3kWhバッテリーで最短29分、81.4kWhバッテリーで31分かかる。

車内には、2つの12.3インチディスプレイと5.3インチのエアコン操作用パネルを統合した30インチのワイドスクリーンが搭載されている。また、Netflix、Disney+、YouTubeなどのエンターテイメントアプリをキアとして初めて実装する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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