ただのスクラップと思いきや… 廃車置き場の隠れた逸品 40選(後編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.03.23 19:25
1948年型ハドソン
この1948年型ハドソンの2ドア車のリアサイドウィンドウを覆っている奇妙な金属板が何なのか、皆さんは心当たりがあるだろうか? まるで映画『特攻野郎Aチーム』で作られたような代物だ! もしかしたら、何らかの装甲板なのかもしれない。フロントガラスにはすでに弾痕があるのだから……!
1968年型スバル360
これは珍しいトリオだ。スバル360は、ガソリン代を節約したい人々をターゲットに、1968年に米国で発売された。約28km/lの低燃費と1300ドルという価格設定は、お金に敏感な一部の消費者には刺さるものだったが、その疑問の残る外観と非力なパフォーマンス(0-80km/h加速38秒)により、米国での売れ行きは決して良くなかった。
1958年型エドセル・サイテーション
1958年に製造された9299台のエドセル・サイテーションのうち、半数以上(5588台)がこのような4ドア・ハードトップだ。サイテーションはエドセルブランドで最も高級なグレードであったが、2番目に売れなかったモデルでもある。1958年当時、最も売れなかったのはバミューダというステーションワゴンで、販売台数はわずか779台だった。
1947年型スチュードベーカー・コマンダー・スターライト
1947年型スチュードベーカー・コマンダー・スターライトの2ドア・クーペは、伝説的な自動車デザイナー、ヴァージル・エクスナー氏の作品であり、道路上では他に類を見ない外観であった。スタイリングの特徴としては、パノラマ式の曲面リアウィンドウや大型トランクなどがあり、当時の評論家たちは「このクルマはどちらに向かって走っているのか?」と混乱したという。
記者紹介
英国の自動車ジャーナリスト、ウィル・シャイアーズ(Will Shiers)は、35年にわたり放置された米国車を撮影してきた。隠された宝物を探しながら、廃車を求めて全米50州を訪れ、納屋、野原、砂漠、ゴーストタウン、ジャンクヤードなどを探索している。
ウィルは30年ほど自動車雑誌に寄稿しており、著書に『Roadside Relics – America’s Abandoned Automobiles』がある。

(翻訳者あとがき:ウィル・シャイアーズ記者の著書はアマゾン等で購入できます。写真を見ているだけでも楽しいので、廃車や廃墟がお好きな方は一度試し読みしてみてください)