フォード・フォーカスST

公開 : 2015.02.26 23:20  更新 : 2017.05.29 18:54

■どんなクルマ?

ここ最近のフォーカスSTに関するニュースといえば、ディーゼルにばかり偏っているけれど、こちらのガソリン・モデルも着実な進化を遂げている。左ハンドルではあるが、早速英国の道で試してみることにする。

パワートレインは先代と同様、2.0ℓ 4気筒ターボ・ユニットとなる。最高出力は250ps、最大トルクは36.8kg-m(オーバーブースト時)。ショート・ストロークの6速MTを組み合わせる。

アイドリング・ストップ・システムはこの世代のモデルから。CO2排出量は159g/kmへと減らされており、複合サイクル燃費は14.7km/ℓというのがフォードの掲げる公表値だ。

数値上の変更点は控えめに感じなくもないが、よりアグレッシブなルックスとなったボディ・キットや19インチ・アロイ・ホイール、シンプルになったインテリア(とてもありがたい)など実際の変更は大きい。

これまでは溢れんばかりのボタン群がインパネに密集していたのだが、シンク2なる新しいインフォテインメント・システムによってとてもスッキリとした印象になっている。ステアリング・ホイールもハンサムだ。

もっと興味深いのは動力性能の向上。エンジニア氏の言葉を借りると ”さらに楽しく運転のやりがいがある” あるいは、”レスポンスに磨きがかかり、バランス、洗練性もレベルアップした” ということになる。

フロント・エンドのボディ・ストラクチャーの剛性は高められ、同時に前後のダンパーやブッシュも締め上げるられている。これに合わせて電制アシスト・ステアリングも再度設定が見なおされている。

ただし、依然としてLSDやトルク・ステアの軽減を目的とした、2代目フォーカスRSがもつレボナックル・フロント・サスペンションは未装着。

かわりに、エレクトリック・トルク・ベクタリング・コントロールやエレクトリック・トランジショナル・スタビリティ・コントロールが制御をつかさどることにより、コントロール不能になった際には個々の車輪に制動力を与え、乱れた挙動を立てなおしてくれる。

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