新型ヴォグゾール・アストラにフォーカスSTの敵手が追加

公開 : 2015.06.17 22:20  更新 : 2017.06.01 02:09

最新のヴォグゾール・アストラに、欧州のハッチバック・マーケットに進出するモデルが加わる見込みだ。

現時点では公式の声明が出てはいないが、ヴォグゾールの親会社であるGMヨーロッパのボス、カール-トーマス・ニューマンはアストラにGSiの名前を復活させることを含ませる意向を示している。

搭載するのは同社の2.0ℓ 4気筒ターボの強化版になる見込みで、同じエンジンを搭載する一回り大きいインシグニアでは250psを発揮する。つまるところ、フォード・フォーカスSTと同出力ということになる。

GSiは新型アストラの5ドア版のみの展開になる見込みだが、フォーカスSTエステートやセアトレオンSTクプラなどのスポーツ・ツアラーに対抗する、エステート・タイプも加わる予定だ。

GSiは、基準車よりもスポーティなルックスとセットアップを兼ね備える一方、もっともパワフルなVXRよりは控えめな立ち位置になる模様。スポーツ・サスペンションやアップグレード版のブレーキ、サポート性の高いシートなどが主な変更点であるがLSDは組み合わせないという。

英国内での新型のオーダー開始時期は今年の9月。年末にはデリバリーが開始する見込みだ。したがってGSiは少し遅れての追加になる予定だが、基準車の販売開始から1年以内には確実に製品化されるだろう。

VXRはまだ構想の段階であるが、製品化は濃厚。GSiより上位に位置し、他社でいうところのフォード・フォーカスRSやフォルクスワーゲン・ゴルフRと真向勝負することになるはずだ。

詳細はまだ明らかになっていないものの、2.0ℓ 4気筒ユニットにかなりの手が入ったものを搭載するのはほぼ確実とみられ、先代よりも20psアップの300psを引きだすのではないだろうか。

こちらも現行VXRと同様の3ドアのみ。左右に張り出したバンパーや大型のサイド・スカートやスポイラーが組み合わされるはずであり、ブレーキ、サスペンションの強化、LSDの追加がなされることになるだろう。

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