新型アウディA4の詳細速報

公開 : 2015.06.29 22:50  更新 : 2017.06.01 02:09

5代目となる最新のアウディA4が、いよいよ公開された。

先代の発展形であるエクステリア、モダンなインテリア、大幅に改良されたガソリン/ディーゼル・エンジン、新開発のシャシーなどがこのモデルの目玉だ。

初の一般公開は9月のフランクフルト・モーターショーの予定。

アウディのデザイン・チームを率いるヴォルフガング・エッガーが、2014年にジウジアーロに移籍するのに先立ってデザインされたA4を実際に見てみると、BMW 3シリーズメルセデス・ベンツCクラスに比べてフォーマルな外観を選んだことがわかる。

アウディにとってもっとも大きなマーケットである中国やドイツ、アメリカのカスタマーの意見に耳を傾けた結果なのだそうだ。

ワイドになったシングル・フレーム・グリルや、LEDデイタイム・ランニング・ライトをそなえる新型のヘッドライト、クラムシェル形式のボンネット、大径のホイールハウス、フラットになったルーフ、グッと張り出したショルダー部分、ボディ・サイドの深く彫り込まれたライン、アウディらしいLEDグラフィックが仕込まれたテールライト、厚みのましたリア・トランクが特徴だ。

アウディが強調するのは、すべてが新しくなったボディ・パネルだ。エアロダイナミクスに最大の注意が払われたとのころで、車体底部を全体的に覆ったアンダートレイやリア・ディフューザーなども、クラスを牽引する抵抗係数=0.23の実現に繋がったという。

ボディ・サイズは全長が4726mm、全幅が1842mm、全高が1427mm。先代より25mm長く、16mm幅広に、全高はそのままということになる。

メルセデス・ベンツCクラスに比べると41mm長く、32mmワイドで、13mm低い。アウディの最新のMLBプラットフォームを使用することでホイールベースは+12mmの2820mmとなる。

要するに先代より大きくなっているのだが、車重は最大で120kg減。熱成形された高強度鋼をボディ・ストラクチャーに使用し、ルーフを含む様々な部分にアルミニウムを使用したことが、軽量化に寄与した最大の要因である。

外観の多くは先代と共通しているのに対して、内装は非常にモダンになっているとアウディは自信をもっている。

前席の頭上のスペースは+24mm、ショルダー・スペースは+24mmに及ぶのだそうだ。ホイールベースが長くなったこともあり、リア・シートの足元は23mm延長されている。さらにシートを再設計することによって、快適性を底上げするとともに、先代よりも9kg軽くなっている。

アバントの場合、荷室容量は15ℓアップの505ℓとなり、40:20:40で分割可能な標準の後席をホールドすれば1510ℓまで拡大可能なのだそうだ。ちなみにBMW 3シリーズの荷室容量495ℓ、メルセデス・ベンツCクラスの荷室容量は490ℓ。

カスタマーは本格的なオプションを選ぶことも可能。12.3インチのデジタル・インストゥルメント・パネルや8.3インチ・モニター、携帯電話用のワイヤレス充電装置、ラゲッジ・コンパートメントを開くためのセンサー・コントローラー、バング&オルフセンのサウンド・システム、タブレットで操作できる後席用エンターテイメント・コントローラー、LTEによるインターネット接続が可能な最新式のドイツ製マルチ・メディア・インターフェイスなどが代表的な装備だ。

代表的な安全システムとしては、典型的な走行速度の領域で事故を防ぐアウディ製プリ・センス・シティ・システムは標準。フロント・ガラス上のステレオ・カメラ・モニターが道路状況を観察し、40km/hまでならば自動でブレーキを掛けてくれるというものだ。

エンジンは、4気筒ガソリン・ターボが3展開、4気筒ディーゼルが2展開、V6ディーゼルが2展開となり、全ユニットはユーロ6に適合済み。パワーは最大で25%、燃料消費率は最大で21%向上することに成功したのだそうだ。

1.4ℓ 4気筒ガソリン・ユニットの最高出力は150ps。先代のベース車が搭載していた1.8ℓ 4気筒ガソリン・エンジンよりも30psの出力向上となる。

0-100km/hタイムは8.9秒、最高速度は211km/h、複合サイクル燃費は20.4km/ℓ、CO2排出量は114g/kmというのが、オプションのSトロニック・デュアル・クラッチオートマティック・ギアボックスを組み合わせた際の公表値だ。

関連テーマ

おすすめ記事