アウディQ1のプロトタイプを初キャッチ

公開 : 2015.07.22 22:40  更新 : 2017.06.01 02:09

アウディQ1のテスト風景を初めて捉えることに成功した。このQ1は、日産ジュークルノー・キャプチャーなどとライバルになると見られるモデルで、来年の3月のジュネーブ・モーターショーでの公開を予定している。

Q1はフォルクスワーゲンのMQBプラットフォームの中でも最も小さなアーキテクチャーをベースとするモデルだが、このQ1の他にもアウディはQ6、Q8をそのラインナップに加えることでSUV市場を席巻しようと考えているようだ。

かなりカモフラージュは厚いが、このQ1がA1の単なるジャッキアップされたモデルでないことは一目瞭然だ。Q7を思い起こさせるフロント・グリルとスリムなLEDヘッドランプが特徴。また、リアはスロープしたルーフ・ラインとトランクにマウントされたスポイラー、そしてどっしりとしたリア・バンパーが採用される。

Q1はA3とほぼ同じサイズの全長、全幅、ホイールベースを持つと予想される。ちなみにA3は全長4237mm、全幅1777mm、ホイールベース2601mmだ。

インテリアはA1のものと似ているが、TTやQ7で使用されているデジタル・ダッシュボード・テクノロジーが採用される。

エンジンは、既存のA1のラインナップのものが流用されると予想され、95psの1.0ℓがエントリー・レベル、そして125psの1.4ℓTSFIも用意される。

ディーゼルは1.6ℓのTDIで、116psのパワーと93g/kmのCO2排出量を持つ。

トランスミッションは、標準が6速マニュアル、そしてフォルクスワーゲン・グループの新しい10速DSGがオプションとして用意される。

この他、1.4ℓガソリンとモーターを組み合わせたハイブリッドも後から追加される他、231psの2.0ℓガソリンを搭載したホット・モデル、SQ1の登場も想定されている。

駆動方式はFWDがベースだが、もちろんアウディお得意のクワトロ・システムもオプションとして用意される。

アウディのCEO、ルパート・シュタドラーは、2016年にこのQ1をリリースすることを確約しており、生産はインゴルシュタットにあるヘッドクォーター近くの工場で行われる計画だ。

この新しいQ1がMQBプラットフォームを使用することと、ドイツ国内で生産されるという2つの事実を考えるに、このQ1はA1のように戦略的な価格を売り物としたモデルではないということがわかる。A1は£14.335(276万円)、Q3が£25,380(488万円)からという価格だが、このQ1は恐らく£20,000(380万円)からという価格帯になるだろう。これは、ライバルのひとつと考えられるミニ・カントリーマンは£17,105(330万円)の少し上という価格だ。

すでにアウディQ1は、2013年にそのデザインをスタートし、2014年11月までにはそのデザインを終了しているという。デザインを担当したのはデザイン責任者のマーク・リヒトだ。Q1のプレビュー・モデルとして2012年にはクロスレーン・クーペを発表しているが、デザインはその時よりも進化しているという。

おすすめ記事