ミニ・カントリーマンは本格的SUVに

公開 : 2015.07.22 22:30  更新 : 2017.06.01 02:09

今月初めに公開されたクラブマンに続いて、2つのモデルがミニには計画されている。

まずその1台はコードネームF57というネーミングで開発が進められている新しいカブリオレだ。先代同様に、4シーターで2段階のフォールディング・ルーフを持つもので、来年の春にはショールームに並ぶ予定だ。

その後に控えているのが、新しいカントリーマンだ。このカントリーマンについて、BMWの関係筋は “本格的なSUV” に変身するという。発売は来年の最終四半期となろう。

この第2世代のカントリーマンは、現行モデルよりもゴツゴツしたスタイルとなり、2012年から4回ダカール・ラリーで勝利したミニXレイドからスタイリング・キューを流用するという。

ベースはUKLアーキテクチャーで、コードネームはF60と呼ばれる。

サイズは、全長が4250mmと現行よりも150mmほど長く、幅も10mmほどワイドになる。また、ブートスペースも現行の450ℓよりも大きくなる予定だ。

また、その駆動方式はBMW 2シリーズのアクティブ・ツアラーで採用された4WDシステムが使われる。

第1世代のカントリーマンは2010年にデビューし、すぐさまミニのセールスの1/3を占める人気モデルとなった。ミニのボス、ピーター・シュワルゼンバウアーは、ミニが5つの “スーパー・ヒーロー” モデルをラインナップすることになるという。しかし、BMW自体の小型車の戦略が流動的なため、最終的なミニ・ファミリーのラインナップについては明らかにされていない。

シュワルゼンバウアーによれば、前輪駆動のBMWの計画がどのように変化するかの確定は今年の終わり頃になるのだという。次世代の1シリーズは、UKLアーキテクチャーを使うかもしれないし、リア・ホイール・ドライブに戻る可能性もまったくないわけではないのだ、と語った。

ミニのスーパーヒーローの4台は、来年後半にまで発売されていることになる。3ドアと5ドアのハッチバック、クラブマン、カブリオレ、そしてカントリーマンだ。

スーパーレジェッラのプロダクション・バージョンも噂されるが、その他にも2つのモデルが噂されている。

その1台は、トヨタとBMWが共同してシティカー・プラットフォームを作り、その上に新しいロケットマン・コンセプトが載るというもの。そしてもう1台はBMW 2シリーズの姉妹車となるミニのトラベラーMPVだ。但し、ロケットマンは、ミニが高級化路線に向かうのとは対照的な存在になってしまうので、現実的には難しい作業となろう。

そしてもうひとつ、カントリーマンをベースとした5ドア・クーペも噂に登っている。これは、BMW X2の実質的な姉妹車となる。2シリーズ・アクティブ・ツアラーと同じプラグイン・ハイブリッド・システム、eDiveを採用するものだ。また、フォルクスワーゲン・ゴルフRエステートをターゲットとした高性能なクラブマンも計画されている。これは4WDシステムを持ち、300psとも言われる4気筒ターボ・ユニットを搭載したモデルである。このパワートレインは、X1のハイ・パフォーマンス・バージョンにも使用されう予定のものだ。

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