フォルクスワーゲン・グループのコンパクトSUVは4つのブランドで

公開 : 2015.09.11 22:50  更新 : 2017.06.01 02:05

フォルクスワーゲン・グループの計画している5シーターのコンパクトSUVは、フォルクスワーゲン、アウディセアトスコダの4つのメーカー・ブランドのモデルとして販売される予定だ。もちろん、そのスタイリングはそれぞれ別途のものとなるが、ベーシックなアーキテクチャーは共有する。

このモデルによってフォルクスワーゲン・グループは、マツダCX-3日産ジュークヴォグゾールモッカといったライバルと同じセグメントで戦うことになる。ポジショニング的には、アウディQ3、セアト20v20コンセプト、スコダ・イエティ、そしてフォルクスワーゲン・ティグアンの下となる。

価格は£14,000(260万円)から£20,000(370万円)の間で、FWDおよび4WDモデルが設定されている。

ベースとなるのはMQBプラットフォーム。このMQBプラットフォームの使用範囲を、このコンパクトSUVにも広げることによって、よりグループ全体の効率を良くしようということになる。

それぞれのブランドによる違いは、ドライブトレインと電子制御の違いを打ち出す戦略で、これはアウディA1、セアト・イビーザ、スコダ・ファビア、フォルクスワーゲン・ポロの違いと同じものとなる。

このコンパクトSUVの第1弾に予定されているのは、アウディQ1となる。来年3月のジュネーブ・モーターショーでワールド・プレミアを果たす計画で、その後登場するスコダ、セアト、フォルクスワーゲンといった安価なモデルよりも豪華な装備とパワートレインが特徴となる。

3ドアのアウディA3と同様に、短いホイールベースを持つMQBプラットフォームが使用される。このプラットフォームは、A3の5ドアが2637mmのホイールベースであるのに対し、A1の3ドアは2601mmしかない。またQ1の開発に関係しているエンジニアによれば、最高19インチのホイールにまで対応するシャシーであるという。エンジンは、1.0ℓから2.0ℓの3気筒または4気筒で、ガソリンおよびディーゼルがセットされる。ギアボックスは6速マニュアルか7速デュアル・クラッチだ。また、A3 e-トロンやゴルフGTEにも搭載されているプラグイン・ハイブリッドもラインナップに加えられる予定だという。このプラグイン・ハイブリッドは、最高で50kmの距離をモーターのみで走行することが可能だ。

サイズは、全長4200mm、全幅1830mm、全高1500mmと予想され、これは2014年のジュネーブ・モーターショーで公開されたフォルクスワーゲンT-ロック・コンセプトとほぼ同じ数値だ。

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