2016年6月 自動車販売台数ランキング

2016.07.07

文・大貫直次郎

6月の新車販売は2カ月連続の前年割れ。軽自動車の落ち込みが響く

6月の新車販売は、三菱自動車とスズキの燃費データ不正問題の影響が数字となってはっきりと表れた。自動車業界団体がまとめた2016年6月の全体での国内新車販売は、前年同月比4.9%減の42万903台と2カ月連続で前年割れを記録。カテゴリー別では、登録車が同3.0%増の28万7770台と3カ月連続で前年超えとなった一方、軽自動車は同18.4%減の13万3133台と18カ月連続でのマイナスとなった。市場の動向について業界団体の関係者は「昨年6月の軽自動車は増税が響いて販売台数を大きく落としたが、今年はそれ以上に悪化してしまった。燃費データの不正問題でeKシリーズの生産・販売を中止した三菱自動車は軽自動車が前年同月比75.7%減、デイズ・シリーズとして供給を受ける日産は同77.4%減、さらにスズキも同9.3%減と数字を落とした。一方で登録車は、新型に移行したトヨタのプリウスやシエンタなどの販売が引き続き好調で、前年超えを達成する主要因となった」と解説。今後については、「軽自動車は三菱自動車がeKシリーズとデイズ・シリーズの生産を再開し、受注も始めたので、これがユーザーからどれくらい受け入れられるかがカギ。登録車は一部を除いて新型車効果が薄く、またユーザーの購入意欲も低めなため、楽観できない状況が続きそう」と予測した。

車名別ランキングでは、新型に切り替わったトヨタ・プリウスが前年同月比163.6%増の2万8785台のセールスを記録して7カ月連続での首位につく。続く第2位には前月と同様にホンダN-BOXが位置。第3位には1ランクアップでトヨタ・アクアが入った。トップ10を一覧すると、軽自動車は4車種にとどまり、残り6車種は登録車。この割合になるのは、2カ月連続である。また、トップ10に入った4台の軽自動車のうち前年超えを達成したのは、6月に一部改良を実施したホンダN-WGNのみという寂しい結果となってしまった。

注目のニューモデルの成績を見ていこう。昨年7月に新型に移行したトヨタ・シエンタは同734.9%の大幅増を成し遂げて第5位に、発売1カ月で月販目標の3.3倍となる約1万6500台の受注を記録した新型トヨタ・パッソは同103.5%増で第7位にランクイン。2月のマイナーチェンジでRSグレードの追加などを行ったホンダ・ヴェゼルは同11.3%増で第13位に、昨年8月に新型に切り替わったスズキ・ソリオは同85.1%増で第24位に、2月にハイブリッドモデルを追加したホンダ・オデッセイは同278.8%増で第30位に、2月に発売した新型コンパクトクロスオーバー車のスズキ・イグニスは第31位に位置する。また、4月にハイブリッドグレードを追加したトヨタ・オーリスは同174.2%増で第37位に、6月に一部改良を実施したスバル・レヴォーグは同21.5%増で第39位に、6月にフロントデザインを大刷新するなどのマイナーチェンジを図ったトヨタ・エスティマは同22.5%増で第41位に入った。

2016年6月 車名別乗用車販売台数ランキング (日本自動車販売協会連合会発表)

メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 28,785
2 トヨタ アクア 15,041
3 トヨタ シエンタ 10,954
4 ホンダ フィット 9,936
5 トヨタ パッソ 8,278
6 日産 ノート 7,956
7 トヨタ カローラ 7,489
8 トヨタ ヴォクシー 7,278
9 ホンダ ヴェゼル 7,184
10 日産 セレナ 6,600
11 トヨタ ヴィッツ 6,519
12 ホンダ ステップワゴン 4,558
13 マツダ デミオ 4,244
14 スズキ ソリオ 4,143
15 日産 エクストレイル 4,121
16 トヨタ ノア 3,906
17 トヨタ エスクァイア 3,901
18 ホンダ シャトル 3,768
19 トヨタ ヴェルファイア 3,695
20 ホンダ オデッセイ 3,474
21 スズキ イグニス 3,411
22 トヨタ ハリアー 3,218
23 トヨタ アルファード 3,146
24 トヨタ クラウン 3,027
25 スバル インプレッサ 2,924
26 トヨタ オーリス 2,484
27 ホンダ フリード 2,424
28 スバル レヴォーグ 1,978
29 スバル フォレスター 1,963
30 トヨタ エスティマ 1,879

輸入車の新規登録台数は3カ月連続のプラス。ドイツ4強以外も健闘

輸入車の新車販売は回復基調だ。6月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比6.9%増の3万1024台と、3カ月連続でのプラス。日本メーカー車含でも同7.0%増の3万5199台と前年超えを記録した。登録車に占める輸入車のシェアは、10.8%の高水準に達する。市況についてJAIA関係者は、「メルセデス・ベンツなど10あまりのブランドが6月単月で過去最高の数字を記録するなど、輸入車販売は回復軌道に乗っている。フォルクスワーゲンの排出ガス不正問題による影響も、収まりつつあるようだ。価格帯では400万円以上のクラスが好調で、前年同月比で2桁増を記録している。販売の中心を占める400万円未満は前年割れのままだが、そのマイナス値は減少傾向。これがプラスに転じれば、さらに数字はよくなるだろう」と分析した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比0.3%増の6368台の新規登録を達成したメルセデス・ベンツが首位をキープする。第2位には同9.2%増(5652台)を成し遂げたBMWが位置。第3位には同5.6%減(5127台)で1ランクダウンしたフォルクスワーゲンが、第4位には前月のマイナスから同8.4%のプラス(3507台)に転じたアウディが入った。

6月はドイツ4強以外のブランドの好調ぶりも目立った。BMWミニが同32.6%増(2675台)、ボルボが同8.6%増(1492台)、ジープが同39.3%増(1017台)、ポルシェが同23.3%増(752台)、プジョーが同11.2%増(725台)、フィアットが同30.5%増(714台)、スマートが同1825.0%増(308台)、ランドローバーが同21.9%増(367台)、ジャガーが同187.1%増(267台)、アバルトが同10.5%増(232台)の好セールスを達成する。いずれのブランドも販売キャンペーンの強化や新型車のリリースなどが功を奏した。

2016年6月 車名別輸入車新規登録台数 (日本自動車輸入組合発表)

メーカー 6月 2016年累計
1 Mercedes-Benz 6,370 32,241
2 VW 5,127 25,079
3 BMW 5,652 24,639
4 Audi 3,507 14,137
5 BMW MINI 2,675 11,810
6 Nissan 1,342 9,176
7 Toyota 1,407 7,866
8 Volvo 1,529 7,147
9 Suzuki 818 4,461
10 Jeep 1,018 4,358
11 Peugeot 725 3,613
12 Fiat 714 3,545
13 Porsche 752 3,438
14 Mitsubishi 606 2,594
15 Renault 426 2,424
16 smart 308 2,173
17 Land Rover 378 1,785
18 Ford 231 1,339
19 Jaguar 267 1,290
20 Alfa Romeo 221 991
21 ABARTH 232 878
22 Citroen 160 861
23 Honda 2 768
24 DS 107 617
25 Maserati 120 575
26 Ferrari 98 338
27 Cadillac 53 328
28 Chevrolet 54 273
29 Lamborghini 44 198
30 BMW Alpina 30 194
31 Bentley 36 183
32 Chrysler 24 165
33 Dodge 34 149
34 Lotus 13 113
35 Aston Martin 20 99
36 Rolls Royce 28 98
37 Mclaren 16 72
38 Hyundai 4 63
39 Scania 5 57
40 GMC 3 18
41 Rover 6 17
42 Hummer 2 8
43 Lancia 1 7
44 Autobianchi 1 5
45 Buick 2 5
46 Morgan 1 5
47 MG 3
48 Unimog 3
49 Bugatti 2
50 Detomaso 2
51 Maybach 1 2
52 Pontiac 2
53 PROTON 1
54 Others 29 151
合計 35,199 170,366
 
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