メルセデス-AMG SL63

公開 : 2016.07.14 05:50  更新 : 2017.05.23 16:34

■どんな感じ?

AMGが手を施したといえども、SLは相変わらず、優美なクルーザーでありつづけている。桁外れに洒落ているし、それでいて反応がダブついていないのがいい。

SL400に比べると、わずかに乗り心地は硬いが、これもかなり劣悪な道を走らないかぎり感じない。

ルーフの開閉は、それぞれ18秒。£525(7万3千円)のウインド・ディフレクターを装着していれば、110km/h程度でもキャビンは平穏である。

と、ここまではSL400でもなせる芸当である。

£40,000(553万円)の価格差はここから。ロータリー・ダイアルを回すことで、ドライブ・モードをコンフォート、スポーツ、スポーツ+へと切り替えられる。

順にサスペンションが硬くなり、ステアリングの重みも増す。それだけでなくギアボックスやスロットルのレスポンスが鋭くなり、簡単にいうとハンドリングとパフォーマンスが向上する。

V8エンジンに付くツイン・ターボが全開で回り、SL63が猛進するまでに幾ばくかのラグがあり、その後はスタビリティ・コントロールが介入することを知らせるライトがチカチカと頻繁に光る。

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