テスラ、マスタープラン・パート2を発表、次はSUVとトラック

公開 : 2016.07.26 04:30  更新 : 2017.12.14 12:31

テスラ・モーターズのCEOであるイーロン・マスクは、マスタープラン・パート2を発表した。これには、将来的なモデル・ラインナップと自動運転テクノロジー、そして公共輸送として役割などの計画が含まれている。

マスクは今からちょうど10年前に最初のマスタープランを発表している。そして、そこに提案された全てが、モデルSモデルXモデル3で現実のカタチとなっている。

昨日、テスラのウェブサイトに公開されたマスタープラン・パート2は、そのラインナップとして新たにコンパクトSUVと小型トラックが追加されることを発表したが、モデル3よりも更に廉価なモデルの存在は否定している。

マスクも、「丈夫なトラックと、高いパッセンジャー能力を持つ都市型のSUV」という2モデルについては、既に初期開発段階にあり、来年その全貌が明らかになるとしている。トラックについては、テスラ・セミというネーミングも発表された。

自動運転テクノロジー
間違ったオペレーションをしないかぎり、すべてのテスラは自動運転が可能だとしている。そのソフトウェアは、平均的なドライバーが運転するよりも非常に優秀であるとしているが、完全な自動運転が関係機関から承認を受けるまではまだ時間がかかるとしている。

テスラの自動運転を正しく使うのであれば、すでに通常のドライバーが自ら運転するよりも安全なものになっているとマスク自身も語っている。また、この件に触れて「悪意のある報道関係者や法律家が文句をつけて、単にリリースを遅らせている」ともコメントした。マスクは自動運転はまだベータ版であるとしながらも、更に改良されるとし、自動運転によってアメリカ全土での通常の平均事故率よりも10倍以上安全と確かめられるのであれば、ベータ版というレッテルはなくなるだろうとしている。

ソーラー・パワー・ルーフ
テスラは、先月、太陽エネルギーの会社、ソラーシティ社を買収すると発表した。マスクは、スムーズで統合されたソーラー・ルーフとバッテリー生産技術を、自社で持つとしている。

カー・シェアリング
カー・シェアリング・プラットフォームも発表した。マスクは、「あなたが仕事中、あるいは休暇中に、収入を得ることができる」とコメントしたとおり、自動運転が承認されれば、自分がクルマを使わない時に、自動運転でそのクルマを他人に貸し出すことができるもの。

「実際、大多数のクルマが、所有者が使っている時間は5〜10%程度でしかない。」とマスクは述べている。また、オーナーが所有するテスラを他の人とシェアリングするだけでなく、テスラ自身もそのためのクルマを確保する予定であるとした。

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