インフィニティQ50 3.0t

公開 : 2017.01.16 05:50  更新 : 2021.06.24 12:34

それだけに7速ギアボックスのためらいに、いらいらしてしまう。少なくともスタンダード・モードで市街地を走る場合は、ドライブに入れておけさえすればリラックスできるし、オプションのマグネシウム製パドルを操作すれば、思いどおりにコントロールできるのだが、スポーツ・プラス・モードにすると変速は緩慢さが露呈し、どちらのギアに入れるべきかを迷っているのが明らかなのだ。

また、19インチ・アルミ・ホイールと標準装備のランフラットタイヤが原因で、ライバルと比べても乗り心地は硬い。

一方の、デジタル・ダイナミック・サスペンションは大きな振動を取り去るという立派な仕事をする。速度が上がるにつれシャシーが改善されたこともわかる。車体のコントロール性は良く、バランスがよいゆえ車体の動きも予見しやすく、コーナーでも粘る。

では、先述の ‘ダイレクト・アダプティブ・ステアリング’ システムはどうか?

楽しめるセッティングを目指していることは、すぐにわかる。ただし、スムーズな操舵を目的に、ステアリング・ホイールとステアリング・シャフトが直結していたものを、取り外したというのが簡単な説明だが、スムーズであることがすなわち良いこととは限らないことが、すぐに判明した。

市街地のくぼみが多かったり、わだちが残る路面では、このシステムは事実上、ハンドルにはそのフィードバックを伝えない。

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