5代目ディスカバリー まずはインジニウム・ディーゼルを試乗 6ページ37枚の写真とともに

公開 : 2017.02.17 12:14  更新 : 2017.05.29 19:17

■どんな感じ?

乗り込むと、そこにはディスカバリーをディスカバリーたらしめる要素が変わらず息づいている。

われわれ、そしておそらく歴代ディスカバリーを愛するオーナーたちがこのクルマの好ましさだと見ているのは、きわめてリラックスして運転できる点だ。高い着座位置と低いウインドウ下端のライン、見切りのよいボディが相まって、取り回しは実にイージー。その性格を表現するなら、SUVの ‘S’ を取り去るのが適切だ。

ただし、その都会的なルックスと折り合いをつけたと思われる節も見受けられる。ヒップ・ポイントはこれまでよりわずかながら低く、ドライビング・ポジションがやや乗用車的なのだ。

それでもライバル車に比べれば、ショルダー・ラインはやはり低い。しかもミラーは大きく、ボンネットもほぼ見渡せる。

リア・ウインドウは、片側を下げた独特の形状こそ姿を消したが、それでも面積は広い。なお、歴代受け継がれたそのリアビューの特徴的なグラフィックは、ナンバープレート周りに名残を残すこととなった。

リア周りで変わったのはデザインだけではない。テールゲートは好評だった上下2分割式をやめ、樹脂素材を用いた上ヒンジの一体式となった。

もっとも、2代目までの横ヒンジが消えたときも嘆く声が上がったが、すぐに慣れたものだ。批判する前に、その進化の利点を探そうではないか。

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