新開発プラットフォーム採用 最新型セアト・イビーザ、ジュネーブに登場

公開 : 2017.03.08 18:00  更新 : 2017.06.01 00:27

スリムなスタイルと、先進テクノロジーを搭載した第5世代のセアト・イビーザがジュネーブに登場。フォルクスワーゲンの次世代スモール・モデルに使われるプラットフォームが一足先に使用されている。

第5世代のセアト・イビーザは、フォルクスワーゲン・グループのスーパー・ミニおよびスモールSUVに使用される予定の最新プラットフォームを採用している。

また、デザインを刷新し、明るいインテリアになったことで、フォルクスワーゲンUp!、ヴォクゾール・コルサ、そして最近デビューした新しいフォードフィエスタなどがライバルとなる。

価格は英国では£13,000(185万円)からとなるが、これはフォード・フィエスタの価格をアンダーカットするものとなる。発売は5月からスタートし、実際にショールームに並ぶのは7月からと目される。

新型イビーザはこんなクルマ

セアトのベストセラー・モデルであるイビーザは、一つ上のクラスであるレオンからそのデザイン・ファクターを多く引き継いでいる。大きく異なるのは、これまでは3ドア、5ドア、そしてSTエステートが用意されていたが、今回の第5世代のイビーザは5ドアのみとなることだ。

これまで、3ドア・モデルが売上の40%を占めていたので、大きな決断となるが、ルノー・クリオ、日産マイクラ、そしてスコダ・ファビアも3ドアを廃止しており、時代の流れに沿ったものと言える。また、エステート・モデルは、もうすぐデビューするイビーザ・ベースの小型SUVであるアローナにその役目を引き継ぐこととなる。

アローナともシェアするプラットフォームは、フォルクスワーゲン・グループのMQB A0と呼ばれるもので、次世代のポロ、ファビアにも使われる予定。

新しいイビーザは全幅は87mm広くなる一方、全長は2mm短くなり、全高は1mm低くなった。ほぼサイズ的には変更がないが、それでもブート・スペースは63ℓ拡大した355ℓとなっている。

エンジンは、1.5ℓ4気筒で150psの1.5TSIガソリンの他、1.0ℓ3気筒ガソリン、1.6ℓディーゼルが搭載される。ギアボックスは5速マニュアルが標準で、6速マニュアルと7速のDSGがオプションとして用意される。

トリム・レベルは、S、SE、FRそしてトップ・モデルとなるエクセレンスの4つ。そのグレードによる装備の違いは現時点では明らかにされていないが、ベーシック・モデルでも5.0インチのインフォテイメント・システム、自動エマージェンシー・ブレーキを備える。8.0インチのインフォテイメント・システムはFR以上に標準、そしてSEにオプションとなる模様。

アダプティブ・クルーズ・コントロール、フロント&リア・カメラ、LEDヘッドランプ、LEDインテリア・ライト、ワイヤレス・スマートフォン・チャージ、Apple CarPlayとAndoroid Autoと連携するMirrorLinkなどは、グレードによって標準、あるいはオプション設定となる。

ホット・スーパーミニは、英国ではポピュラーな存在だが、世界的にはそれほど人気が高いわけではない。これゆえ、セアトはクプラのようなハイスペック仕様のビジネスチャンスを探している。もし、そのチャンスをものにするなら、通常、標準仕様の半年後から1年後にはローンチされるはずだ。

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