フェラーリGTC4ルッソ「T」 3.8ℓV8ターボとFRは正解だったのか?

公開 : 2017.03.23 19:30  更新 : 2017.05.29 18:52

しかし、GTCの本質は不変であり、ちょっと風変わりなプロポーションを持つこのクルマは、大人4人が十分にくつろげる空間、電動アシスト付きのハッチバック、多彩なアレンジを可能にするリア・シート、それに若干収容性に不満が出そうなトランク・スペースを提供する。

シャシーには、舗装路での運転を楽しくする、リア・ホイール・ステアリング、e-デフ、そしてサイド・スリップ・コントロールを完備し、さらにY字型のスポークの20インチ鍛造アルミ・ホイールが付く。

完璧な場所に位置するパドル・シフトも健在だが、このGTカーに装備される、フェラーリの誇るマネッティーノには、サーキット走行向けの選択モードが省略されている。

■どんな感じ?

ひょっとしたらあなたは、4気筒を失ったGTCの動力性能に疑問を抱くかもしれないが、それは無用な心配だ。

このクルマが100km/hに到達するまでに要する時間は3.5秒(V12モデルのそれは3.4秒)で、そこから倍の速度に到達するのに要する時間は7.3秒だ。

つまり、200km/hへのダッシュに要する時間は、たったの10.8秒ということだ。これ以上を望むまでもないだろう。

では、肝心なターボ・ラグは?

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