VWゴルフGTEが欧州で値下げ GTIに対する立ち位置を検証 PHEVの存在意義とは

公開 : 2017.04.10 11:45  更新 : 2017.05.29 18:56

■どんな感じ?

DSGの制御はやや不満 トルクは豊富

装備面では、フェイスリフト版ゴルフで採用された新型のLEDヘッドランプ/テールランプ、デジタル計器盤のアクティブ・インフォ・ディスプレイを標準装備。

フロント周りには、GTEであることを主張するブルーのアクセントがこれまで通り加えられる。デジタル・メーターはEモード/ハイブリッド/バッテリー・チャージ/GTEの各走行モードに応じ表示を変え、運転しやすさにちょっとだけ貢献する。

これまでにも言いつづけてきたが、ゴルフGTEはどんな状況下でもグリップを得やすいPHEVのひとつだ。Eモードではモーターの出力を遺憾なく発揮し、市街地のみならずB級道路の速度域にも素早く到達できて、しかも静か。そしてEV走行中でも、早くて反応がいい。フル充電での実走行距離は、30〜40kmといったところだ。

GTEモードは、その内容をやや承服しかねるが、いずれにしても、このクルマのスポーティ担当だ。

充電が切れた状態で選ぶと、性能を最大限発揮するには再充電を待たねばならない。ただし、それほど長い時間ではなく、必要な分の電力を得ると活発でエネルギッシュな加速が味わえる。

モーターとターボのトルクを勘案してか、6速DSGはDレンジでのキック・ダウンをややためらう傾向にある。そのため、より速く走ろうとするなら、マニュアル変速を選ぶのが正解だ。

GTEは、シフトパドルが装備されている。一旦その扱いをマスターすれば、中回転域の豊かなトルクと、優れたレスポンスを、思いのままに引きだせることだろう。GTEモードでは、エンジン音も楽しめる。1.4ℓTSIは高性能エンジン特有の唸りには欠けるが、それは些細なことである。

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