ブガッティ・シロンのオーディオ 3億円の価値ない? 音質は頭打ちか

公開 : 2017.04.30 08:00  更新 : 2017.06.01 00:21

スーパーカーのオーディオ、頭打ち?

答えは「空間」らしい。クルマには充分な音響空間がないため、技術的な面が進化しても限界が見えていて、コンサート・ホールなどの空間と比較するのはそもそもフェアではない。空間が広いと、共鳴する量が格段に違うからだ。

ことクルマに関してはその空間が少ない。小さい空間で、なおかつロード・ノイズも入ってくるので、音楽を楽しむ空間としては役不足。

そのため、車内で楽しむ音楽というのは音源から遠い感覚で、左右のスピーカーで分けられた印象を受ける。

カーオーディオ・メーカーがエフェクト機能を搭載しているのはそのためで、音の出力をコントロールすることで、カーオーディオ特有のちぐはぐ感を無くそうとする努力のたまものだ。

エキスパートによれば、一番良いオーディオ・システムは、ロールスロイス・ファントムの、オプション装備品(レンジローバーよりも高価)らしい。

どちらも初めて耳にすると衝撃的だが、推察するに、広々とした共鳴空間と、ウッド・パネルが反響するにあたっていい仕事をするからであろう。

スーパーカーの快適居住空間づくりはいくつもの目指すべき方向性があるが、ことオーディオの環境整備に関しては、伸びしろが残っているのだろうか? と思った。

できれば伸びしろが残っていてほしい、とも思った。音質を求めるにしても、そうでないにしても。

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