モーガンのこれまで、モーガンのこれから 若き「奇才」の頭のなかを覗く

公開 : 2017.05.21 18:10  更新 : 2018.04.07 13:20

モーガンにおけるデザインの約束事

わたしはウェールズに「『伝統』を意識したデザインに制約を受けていたのでしょうか」と問いかけた。

彼は「いいえ、われわれに与えられたのは自由で、目新しさよりも奇抜さ重視でのデザインをするということでした。そこから約10年が経過しましたが、近年、やっと目指すべき方向に近づいてきたのではないかと思います」と語った。

「これからのモーガンはどうなっていくのでしょう?」というわたしの問いに対し、ウェールズは言葉を選びながら語りだした。

近年モーガンが提示してきた新時代の提案を引き合いに出しながら、「新体制が整い、新しいマーケティングを支えるひとの力の増員/増強、これは間違いないでしょう」と話した。現に彼のチームが仕事をする「デザイン小屋」は4倍の広さになったそうだ。

「われわれの持つ技術を証明するべく、電気系統やアルミの曲げの技術を使い軽量なクルマを作り上げました。ただ、これを作るにあたって簡素だったり、モダンであることだったりには固執せずに製作を行いました。これまでのモーガンらしさを現代のクルマに注入していくことは楽しかったですが、でもそれが正しいと思ってやっていた訳ではありません。模索していくなかで完成しました」

「われわれの持つビジネス・モデルは『ノスタルジア』に起因するものです。ラインナップを見てもらえばわかる通り、1940年代から60年代、デザインの過渡期を迎えていた頃にいざなわれることでしょう」

フェラーリ250のようなデザインにも挑戦しました。ただし、ここのチームには、これまでウケたデザインをコピーするような真似はしなくてよいと言っています。魅力的なクーペは既にモーガンにありますからね」

「かくして過去と未来を行ったり来たりするようなデザインのEV3エレクトリック・スリー・ホイーラーの製作がスタートしました。将来的に見ても、美しいプロポーションは受け継がれ、個性、つまりモーガンらしさに繋がっていくことでしょう」とウェールズ。

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