アルファロメオ・ステルヴィオ 2.2ℓディーゼル試乗 世界基準遠く

公開 : 2017.08.22 21:45  更新 : 2017.08.22 22:32

アルファに大切な「味」はどこへ?

ステアリングはジュリアのように軽く、ダイナミック感はあるものの、重たく背の高い車体を支えるにはもっとアシストがあってもいい。さらに安定性の増幅も課題であろう。

ステルヴィオは路面の凸凹などを越えた際にSUVとしての頼もしさを見せる。アルファ製のハンドリングを備えたこのクルマは、ターマックだってスムーズでドライバーの選ぶさまざまなコース上で従順であろうとする。

しかし悪すぎる路面だと、アシの可動域が小さいゆえ跳ねるという難点もある。

パワーステアリング同様、ブレーキシステムも先進システムで制御がなされている。

そのため、ブレーキを踏んだ感覚は実体がないようで、スムーズに止めるのに苦労した。ただし制動力と反応は申し分ないことを付け加えておく。あくまで味わいの問題だ。

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