マットレスの帝王 160台のコレクション きっかけ、こだわりとは

公開 : 2017.09.10 17:10  更新 : 2017.09.27 18:12

Don’t do it justice(正義を振りかざすな)

「初めて恋に落ちたとも言えるクルマは2001年のBMW Z8でした。いまでもスタイリングやパフォーマンスは良いと思っています」

彼の長い人生の中で、最初のクルマは1949年のダッヂ・クーペだったそう。1958年にキューバから輸入する形で手に入れた。

そしてスーパーカーはもちろんだが、SUVに興味はないのか尋ねてみたら、「確かにポルシェカイエン、メルセデスG550 4×4やランドローバーも持っていますが、やはりスーパーカーの方がいいです。しかしロールスロイス・カリナンSUVが出たら手に入れますよ」とのこと。

そうこうしているうちに、お抱え運転手付きのロールスロイス・ファントムが現れた。

彼は足早にインスタグラムのアカウントを見せながら、独創的なペイントは、「Don’t do it justice(正義を振りかざすな)」ということを頭におきながらやっていると説明した。

フックスはとても忙しいひとである。マットレスの事業で得た富は、160台超のクルマたちと、ニューヨーク、ニュージャージー、フロリダ、そしてカリフォルニアに分散した財産だが、リストに挙げても挙げきれない。

こんな素晴らしいクルマたちをどこで走らせるのがいいのかを聞いてみた。

すると彼は「わたしの好きな道は、ラスベガスからヨセミテ国立公園を経由し、ペブルビーチへ行く道ですね。アストン マーティンDB9ザガート・コンバーティブルで行くと最高です」

いやはや、住む世界が違いすぎる。それでいて、彼が気さくなジェントルマンであるところがニクい。

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