レンジローバー・ヴェラール試乗 ファーストエディションP380、豪華装備で顔見世興行

公開 : 2017.09.20 13:45  更新 : 2021.04.13 18:04

気になるヴェラール、その初年度のみ設定される充実装備の仕様に試乗。ランドローバーがドライバーズカーと評するモデルですが、それには気になる問題点があったようです。

もくじ

どんなクルマ?
高額オプションが標準装備に
どんな感じ?
手軽に引き出せるパフォーマンス
ハンドリングはライバルに劣る
「買い」か?
万人向けではないが、確実にニーズはある

どんなクルマ?

高額オプションが標準装備に

ランドローバーによると、ヴェラールは同社ラインアップにおけるベスト・ドライバーズカーであるという。しかし、これまでの評価は、搭載される低出力エンジンの影響もあり、あまり芳しいものではなかった。しかし、今回のテスト車は、ランドローバーがその導入時に標榜したポテンシャルに見合うだけのスペックを持ち合わせている、レンジ内の最上位に位置するファーストエディションP380であり、JLRが誇る、3.0ℓV6エンジンを搭載する。


最初の1年間だけ設定されるこのファーストエディションは、通常モデルのP380よりも£15,240(229万円)高価な£85,450(1271万円)で発売されるが、通常モデルに比べて、遥かに充実した装備を標準で備える。主な追加装備は、オールテレイン・プログレスコントロール、£1140(17.1万円)のエアサスペンション、そして、£930(14万円)のヘッドアップ・ディスプレイである。

2つのタッチスクリーンとデジタル計器盤からなる標準モデルのキャビン・インフォテインメント・システムは、既に十分過ぎる程の装備であるが、この追加を受けて、このクルマのキャビンはクラスで最も先進的な様相を呈している。

このインフォテインメント・システムは、若干使い勝手に劣るが、一般的に賞賛されるアウディQ5のヴァーチャル・コックピットよりも優れたものである。スクリーンに触れた時の反応速度は、スマートフォンのそれに近いものだ。

一方で、メニューを呼び出す速度はいただけない。今回の試乗車では、例えば、ナビと音楽プレーヤーなど、複数のアプリが同時に起動している時に、アプリを切り替えて一方を呼び出す際に、最悪2秒程度を要することもあった。

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