狙うは欧州市場? BMW意識の高級版ヒュンダイ ジェネシスG70試乗記

公開 : 2017.09.29 11:10

韓国ヒュンダイの高級車部門、ジェネシスの新型5ドアは、同じく傘下の起亜スティンガーの兄弟車…と言われてもピンときませんね。要は日欧のプレミアムDセグメントに戦いを挑もうという野心作(とのこと)です。

もくじ

どんなクルマ?
プレミアムDセグメントへの挑戦状
ベンチマークはBMW 3シリーズ
パフォーマンスは満足 燃費は絶望的

どんな感じ?
インテリア 前席は◯、リアは☓
乗り心地も☓ 走りは仕様による

「買い」か?
まず「知名度の壁」にぶつかるだろう

スペック
ジェネシスG70 AWDのスペック

どんなクルマ?

プレミアムDセグメントへの挑戦状

ドイツのプレミアム勢やジャガーレクサスインフィニティをターゲットに、ヒュンダイが展開する上位ブランドのジェネシス。その第3弾となるG70は、3シリーズやCクラス、XEに挑むモデルだ。先頃、韓国で発表され、北米でも2018年初頭の発売を予定している。

ジェネシス名義のラインナップでは、G90/G80に次ぐボトムエンドに当たり、同グループの起亜では同じプラットフォームでスティンガーという兄弟車を生産する。エンジンは縦置きで、駆動方式はFRと4WDが用意される。

欧州市場へは、2020年頃までにこのG70を投入する計画があるというヒュンダイ。同時に、3車種のSUVを含む6車種の導入を目論んでいるという。

ベンチマークはBMW 3シリーズ

ランボルギーニ在籍時にヘッドハンティングされ、ジェネシスの責任者となったマンフレッド・フィッツジェラルドによれば、開発時のターゲットは3シリーズ。比較すると、4685×1850×1400mmのジェネシスの3サイズは、61mm長く、39mm広く、31mm低い。

ルックスをどう見るかは、読者諸兄のお好みにお任せしたい。ただし、プロポーションはライバルに負けていない。

長いボンネットと後方へ流れるようなキャビンは、後輪駆動であることを強調し、一方で幅広いトレッドと長いホイールベース、短いオーバーハングは安定感を感じさせる。実車を見た感想は、斜め後ろからがベストアングル。力強いリアフェンダーが、このクルマの意図するものを明確に表現している。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

ジェネシスの人気画像