狙うは欧州市場? BMW意識の高級版ヒュンダイ ジェネシスG70試乗記

公開 : 2017.09.29 11:10

パフォーマンスは満足 燃費は絶望的

エンジンは3機種のターボユニットを設定し、最上位機種は370ps/53.0kg-mを発生する3.3ℓV6。これは、BMW340iの3.0ℓ直6ターボを45ps/7.1kg-m上回る。

このほかに、255ps/36.6kg-mの2.0ℓ直4を設定するが、オプションのスポーツパッケージでは259psへとわずかにパワーアップする。また、欧州市場を見据えてか、2.2ℓ直4コモンレールディーゼルも用意され、こちらは205ps/45.9kg-mを発生する。

今回のG70 AWDに積まれたV6は、エンスージァストも納得しそうなスポーティさを見せる。

低回転域を重視した豊かなトルクと回りたがる性質を兼ね備え、ひどく不快な思いをせずに飛ばすことができる。対して、標準搭載の8段ATは、変速そのものはスムーズだが、自動変速でも手動変速でもやや反応が遅い。

これは、徹底したパフォーマンス志向のサルーンではない。しかしながら、最上位機種であるG70 AWDの0-100km/h加速は4.7秒と、340i xDrivwより速いタイムを謳う。最高速度も270km/hで、250km/hリミッターを備えるドイツ勢を上回る。

その代わり、燃費には失望した。BMWの競合車種が14.5km/ℓなのに対し、9.0km/ℓというのだから話にならない

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