初代ランドローバー復活、化学会社が計画 JLRとの衝突は? インタビュー

公開 : 2017.10.01 17:10

本家のディフェンダー後継よりシンプルに

彼らが公言する意図は、2016年に生産終了したランドローバー・ディスカバリーの復活。このプロジェクトに対するランドローバーの態度は、はっきりしていないという。いまのところ、ゲイドンでは最終案に辿り着いていないが、2019年にはディフェンダー後継を完成させるとしている。そのため「まるでモダンな新型車であるかのような進化版ディフェンダー」というイネオスのそれは、慎重に進める必要がある。

ただしイネオスは、いまや年間£40億近い利益を上げる世界屈指の私企業であるだけに、JLRの顧問弁護士たちを恐れてはいないだろう。訴状を送り付けられることになっても、それでプロジェクトをあきらめたりはしないはずだ。

しかし、イネオスはJLRとの法的な衝突は避けられるだろうという自信を持っている。グレネーディアーの立ち位置と、伝えられるランドローバーのディフェンダー後継とはまったく正反対だからだ。たしかに、どちらも世界レベルの高性能四駆というマーケットこそ共通するが、次期ディフェンダーはアルミモノコックに移行し、複雑なテクノロジーが導入されると噂される。

ラトクリフが標榜するのは、もっとシンプルで、伝統的で、頑丈であり、安価なクルマだ。グレネーディアーもボディはアルミだが、ラダーフレームのセパレートシャシーで、適切なサスペンションにスティールのスプリングを組み合わせる。パワートレインはガソリンとディーゼルのほか、ハイブリッドも設定される。

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