アルファ・スパイダーの系譜を探る(2) シリーズ1/2 試乗記

公開 : 2017.10.02 11:40

シリーズ2「2000」の特徴

ブライトンに住むジョン・ハニセットの赤いスパイダー2000は1996年にレストアされて以来、美しいコンディションを保っている。

彼は英国南部サリー州のバロンズ・オークションで、これを£11,500(255万円)で手に入れた。「メンテナンスさえしていれば、苦労はないクルマだ。何より大事なのは乗ることだね」とハニセット。

2基のブレーキサーボのせいでボンネットの下の眺めがデュエットより雑然としているが、いちばんの変更点はダッシュボードの構成だろう。手前に迫ってくるようなメータークラスター、深いコーン型のスポークのウッドリム・ステアリングは、1750と2000に共通するシリーズ2の特徴だ。

2ℓに拡大されたことと引き換えに高回転域の滑らかさが減ったが、低中速のトルクは太い。1750は4500rpmを超えてなお加速したがるのに対して、2000のパワーカーブはそこから上がフラットだ。とはいえ代償を実感することはほとんどない。

ゼロ発進加速の数字を云々言ってもあまり意味はないし、4速での50km/hから80km/hへの活気あふれる中間加速を体感すれば、おそらく得たもののほうが大きいと言うべきだろう。

中間加速やコーナリングはどうだろう?

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