試乗 V8搭載のアストン マーティンDB11 AMGとは大きく異なる

公開 : 2017.10.04 11:10  更新 : 2017.10.06 11:00

各モード◯ ハンドリングも文句なし

サスペンションのモードの幅は拡張され、GT、S、S+の各モードにピッタリと合う設定となり、変化も明確に感じ取れる効果的なものとなった。

GTモードの場合は、クルマは高いギアを選択する傾向があるが、低めの回転数でも力強い加速を可能としている。Sモードは路上での走行に最適で、アクセルを深く踏み込むとレスポンス良くトランスアクスル方式のギアは変速されるが、エンジンがハンチングするような過度な設定ではない。

また、S+は短時間楽しむようなモードだが、手に負えなくなるほど挙動が荒くなることもない。

どのドライブモードを選択していても、V8はV12より活発でレスポンシブ、トルク感もより強い。3000rpm〜5000rpmでのエンジンの活発さはとても印象的で、追い越し加速や、長距離での実際の走行スピードにおいても、V12モデルよりも恐らく優れているだろう。

そして、V8モデルはハンドリングが素晴らしい。フィードバックや直進安定性、ハンドリングレスポンス、俊敏性などボディコントロールの向上はアストン マーティンも自負している点だ。

V8モデルは、柔軟で素直な性格に加えて、クルマの挙動はV12モデルよりも遥かに一体感があり、巧みなもの。また、フロントタイヤのグリップレベルを感じ取れる、コミュニケーション豊かな電動パワーステアリングシステムも非常に素晴らしい。

フロントタイヤのグリップ感覚が明確になることで、ステアリング操作もより自信を持って行えるだけでなく、DB11のシャシーが持つバランスの良さや操作に対する懐の深さを、V12モデル以上に、存分に味わうことが可能となる。

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