アウディQ5がモデルチェンジ 2017年型に試乗 注目は「徹底した、ちょうどよさ」

公開 : 2017.10.10 11:10  更新 : 2017.10.10 11:26

先日はSQ5でしたが、今回はフルモデルチェンジしたQ5の試乗記です。ライバルが多いなかで、光るのは「ほどよさ」。ともすればエッジに欠けがちですが、そこはアウディ。徹底して磨きをかけてきました。

もくじ

どんなクルマ?
2ℓガソリンターボ×7速DCT クワトロのみ

どんな感じ?
穏やかさと刺激を両立 ただし配慮も必要
「過不足なく」が高精度に直結している

「買い」か?
「サイズより質に重きを置くなら納得できる」

スペック
アウディQ5 2.0 TFSIのスペック

どんなクルマ?

2ℓガソリンターボ×7速DCT クワトロのみ

世界市場において最も多彩なジャンルはSUVだろう。SUV定義が曖昧なことも一因だが、アウトドア趣味を軸としたレジャー向けワゴンの域を超えて様々なタイプのモデルが登場している。その中でアウディQ5は中堅に位置しているが、色々な面で現在のアウディを象徴する一車でもある。

このフルモデルチェンジではハードウェアの更新を行うとともにボディサイズを拡大。もともとスペース効率の高い車体設計だったが、車体サイズの拡大と合わせて居住性を向上させた。

天井が高く、ゆとりのある膝前スペース。後席の着座姿勢も自然にくつろぎやすい。荷室奥行きはコンパクトワゴン相応であり、ユーティリティや居心地に気配りされた「真面目な」キャビン設計だ。

一方、ハードウェアは高性能を主張する。パワートレインは2ℓターボと新開発の7速DCT(Sトロニック)のコンビ。アウディでは馴染みだが、NA4ℓ級の最大トルクを特徴とし、プレミアムSUVにも相応以上のスペックを備える。

駆動方式は電子制御4WD。新型ではFF時にプロペラシャフトを駆動系から切り離す新機構を備えて燃費向上を図っているのが特徴だ。

足周りの仕様にはコイルスプリングを用いた標準型の他にエアサス仕様も設定される。エアサス仕様は標準最低地上高が25mm低下した160mmとなるが、オフロードモードでは45mm、オールロードモードでも25mmの最低地上高増が可能。

この試乗では標準サス仕様だったが、スペック上ではエアサス仕様がQ5系で悪路対応力に最も優れた仕様と考えられる。悪路踏破性や操安/乗り心地の向上を求めるならエアサス仕様は要チェックである。

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