アウディQ5がモデルチェンジ 2017年型に試乗 注目は「徹底した、ちょうどよさ」

公開 : 2017.10.10 11:10  更新 : 2017.10.10 11:26

「過不足なく」が高精度に直結している

応答遅れ少なくラインを変える。方向変化とライン変化のタイムラグは極めて少なく、操舵開始から狙ったラインに乗っていく。操舵量と走行ラインの変化もまた「過不足なく」なのだ。極めて精度感の高いハンドリングである。

ストローク制御は短く減衰の効いたもの。渋さを感じさせない動き出しのよさが、変位量を抑えた特性ながら硬さを差ほど意識させない乗り心地をもたらしている。

過剰な反応や揺り返しが少なく、中立も含めた定舵角での据わりがいいため、神経質な印象も強引な硬さもあまり意識させないが、走行ハードの「力」を感じるには十分過ぎる特性である。

一昔前のアウディの持ち味だったエレガンスを軸に見ればスポーツ性の過剰演出という気もする。悠々と心穏やかにというタイプではない。この辺りはエアサス仕様に期待してしまう。

ただ、走りの趣味性と実用走行でのゆとりを無理なく両立させたポテンシャルの高さは賞賛に値し、プレミアム&ハイパフォーマンスからアウディを選択するユーザーにはイメージどおり。使いやすく居心地のいい室内との整合性も良好である。

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