フォルクスワーゲンT-Roc 日本導入前に評価  走り、ホットハッチ的

公開 : 2017.10.20 11:40

いよいよフォルクスワーゲンT-Rocに試乗する機会を得ました。まずは2.0ℓガソリンエンジンから。走りは「ホットハッチ的」だといいます。

もくじ

どんなクルマ?
T-Roc デザインの巧さが光る
選べるカラーコンビ インフォ系もモダン

どんな感じ?
英国はガソリン/ディーゼル2本立て
2.0ℓガソリン 走りはホットハッチ的

「買い」か?
「かっこもよく、運転して楽しい」

スペック
フォルクスワーゲンT-Roc 2.0 TSIのスペック

どんなクルマ?

T-Roc デザインの巧さが光る

ヨーロッパにおける全自動車販売台数においてSUVの占める割合は現在27%であるが、5年以内にこの数字は34%になると予想されている。

この世界は、新しいコンパクトSUVを必要としているのか?

トゥアレグティグアンの隙間を埋めるT-Rocの導入したフォルクスワーゲンの答えは、イエスである。

このT-Rocで、フォルクスワーゲンは、ふたつの重要なものを導入する。細長く横にワイドなフロントグリルとVWグループのモジュラープラットフォームであるMQBプラットフォームだ。

メカニカル・コンポーネントの標準化や衝突安全性規制に求められる自動車技術の熾烈さばかりが注目されるT-Rocだが、このクルマのデザイもまた、注目すべきポイントである。

ルーフラインは、リアに向けて傾斜しており、ポリッシュされたアルミのモールは、そのルーフラインと薄いグリーンハウスを強調している。これらのトリックは、クーペにみせかける手法であり、実際にこのクルマを背が高くないクロスオーバーらしくみせることに成功している。

そしてノーズとテールには、強調された直線が盛り上がったホイールアーチ同士の一体感を高めている。これらのライン(特にボンネットからCピラーへ向かって伸びているライン)のシャープさは、目を見張るばかりである。

計算し尽くされた全てのラインには意味があり、無意味な切り込みや辻褄あわせの折り曲げや風変わりなアングルは、このクルマには存在しない。最近の多くのクルマのデザインにみられる、フェンダーラインの余波に見えるような、不自然な造形もここにはない。

T-Rocは、実際の大きさよりもその姿をコンパクトに見せることに成功している。この事実は、ディーゼルゲート・スキャンダル後の、フォルクスワーゲン車の購入意欲をいくらか助けている。

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