メルセデス・ベンツ新型ピックアップ「Xクラス」に試乗 価格、正当性は?

公開 : 2017.11.08 11:50  更新 : 2017.11.08 11:52

ついに試乗解禁となったメルセデス・ベンツの新型ピックアップ「Xクラス」。高級感あるピックアップ、一見矛盾しているようですが、じつのところはどうなのでしょう?

もくじ

どんなクルマ?
Xクラス 「欲しくなる」ピックアップ

どんな感じ?
Xクラス 入門モデルの内装やや簡素
内装、メルセデスの意図 乗り心地は?

「買い」か?
アマロック/ナバラより高値 正当性は?

スペック
メルセデス・ベンツXクラス X250d 4MATIC パワーのスペック

どんなクルマ?

Xクラス 「欲しくなる」ピックアップ

これがメルセデス・ベンツのXクラス、多くのひとの所有欲をかき立てるピックアップ・トラックだ。

ラクジュアリーなピックアップは、ヨーロッパ全土で旋風を巻き起こしており、英国では2016年度比で15%増しの、55000台を販売する見込みとなっている。 

ヨーロッパではフォード・レンジャーが市場をリードする存在だが、フォルクスワーゲン・アマロックが、ピックアップの最高峰となるXクラスの真のライバルとなる。 

ルノー日産アライアンスと共同開発されたXクラスは、日産ナバラや来年デビュー予定のルノー・アラスカンをベースにしている。緩やかなパートナーシップによるもので、メルセデス・ベンツが長期間にわたって影響力を保っている。

全体のプロポーションはナバラと似てはいるが、ボディパネルで共通する部分はごくわずか。そして内部は共通する部分がほぼ見当たらない。

ルノー製の2.3ℓ4気筒ターボディーゼルエンジンが搭載され、シングルターボのX220dでは163ps、ツインターボのX250dでは189psを発生させる。

165psのガソリンエンジンも幾つかの市場向けに搭載されるが、Xクラスの頂点を構成するパワートレインは、2018年中頃にリリースされる、258psと74.8kg-mを生み出すV6ディーゼルエンジンとなる。

今のところ、X220dは6速マニュアルを標準装備し、X250dには7速ATが組み合わされる。どちらもパートタイム式の4輪駆動となるが、来年登場するV6ディーゼルエンジン・モデルには、フルタイム式の四輪駆動システムと、改良を加えられた7速ATが搭載される予定だ。全てのモデルにローレンジ・ギアが備わり、オプションでデフロック・システムも選択可能となる。

Xクラスの牽引能力は3.5トンで、最大積載量は1067kg、荷台の広さは1587mm×1560mmとなっている。

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