アウディR8 V10 プラス ウラカンと異なる独自性を築く 試乗記

公開 : 2017.11.15 11:55  更新 : 2017.11.15 12:38

570S488 GTBの差別化は?

ルーフのフォールディング機構が間に収まるため、リアのバルクヘッドが前方に移動しているのだが、シートの位置には変更はない。

よって、開口部の美しいラインとの引き換えに、車内は若干狭く感じるかもしれない。多くのひとにとって、不快と感じる程のレベルではないが。もちろん、ドライバーは自然なシートポジションを取ることができる。

重すぎないステアリングと極めて高いシャシー剛性、ブレーキの感触などにより、常に自信を持って攻めた走りが可能で、フロントタイヤを不安定な状況に持ち込むのは難しいほど。

ちなみに、オプションのマグネティック・ライドを装備していたとしても、英国の路面ではコンフォート・モードにしておく方が良さそうだ。

305とワイドなリアタイヤをテスト車両は履いていたが、路面がドライでなくても、クワトロ・システムによって、グリップやトラクションを失わせることは簡単ではない。

ただし、実際は車重を考えると、ウェット時には気をつけたほうが良いだろう。

突き詰めていくと、R8スパイダーV10プラスのシャシーは、コミュニケーション豊かなカーボン・タブのシャシーを持つマクラーレン570Sスパイダーや、フェラーリ488スパイダーとは異なるが、虜になるクルマであることに違いはない。

同じことは、アウディのターボエンジンを積んだモデルにも当てはまることなのだが。

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