VWアルテオン、日本国内試乗 「賢い消費」に焦点 購入は「待ち」

公開 : 2017.12.10 10:40  更新 : 2017.12.15 13:53

高速移動が不得手 「快適性重視の旦那仕様」

今回は神奈川県横浜市金沢区の工業地帯が舞台の試乗会だったため、走る時間と場所が限られていたことを前提としなければならないけれど、その限られた範囲の印象では、アルテオンは高速移動が得意ではなかった。

タイヤの空気圧の警告ランプが点灯してもいたので軽々には申し上げられないけれど、4WDなのにどうなっているんでしょうか? 高速スタビリティに、VWのいつもの安心感、安定感がない。

ぜひ、ほかの方のインプレッションも参考にしていただきたい(個体差かもしれないし)。

100km/hを超えての話だから、日本では関係ないという見方もある。それにしても、アウトバーン生まれのクルマとしは珍しい事例といわねばならない。

中国シフトだから、なのでしょうか? そもそも「Arteon」という名前は「Phideon(=フィデオン)」という、フェートンにつらなる系譜の、中国で売られている高級車との関連でつけられたという。

このカタチに一目惚れしちゃった走り屋のひとには、意外とこれ、快適性重視の旦那仕様ですよ、ということをお伝えしておきたい。だからいいんだな、という旦那衆もいらっしゃるだろうし。

追記:以上の記述に対して、後日フォルクスワーゲン・ジャパンより以下の連絡があった。

「テスト車は前日、片側のタイヤのサイドウォールをこすったため、そこだけ新品に交換していました。この個体は走行距離5000km余りだったため、タイヤの新旧の違いが高速スタビリティに影響を与えていた可能性があります」

タイヤの空気圧の異常を知らせる警告灯も点灯していた。機会があれば、完調のアルテオンを再テストし、その結果を読者諸兄にお知らせしたい。

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