新型リーフ国内試乗 走りと経済性向上めざす日産 走行距離も考慮に検証

公開 : 2017.12.23 12:40  更新 : 2017.12.23 13:47

気になる一充電走行距離 公表値の50%?

サスペンションは適度にソフトな設定なので、サーキットではそれなりにロールするが、重いバッテリーを床下に収めるEVならではの重心の低さが功を奏して、安定したコーナリングを披露してくれた。そのステアリング、適度に軽いのは好ましいが、贅沢をいえばもう少し繊細なフィールが欲しいとは思った。

いずれにせよ、新型リーフをオールラウンドな実用車として使おうとすると、実際の一充電走行距離が最も気になるところだ。日産のスタッフからは、公表値の60%くらいと考えていただければ、というニュアンスの言葉があったから、それでいうと240kmということになる。

けれども、当方の初代リーフでの経験からいうと、公表値の50%というのが確実なところだった。案の定、スモールサーキット試乗時にチラッとメーターを見たら、電気残量50%弱で、走行可能距離100km弱を示していた。

その試乗車がフル充電してからずっとサーキット走行に使われていたかどうかは不明だが、もしもそうだと仮定したら、冷徹に踏み込んで周回し続けても200kmほど走る、ということになる。だとしたら、それはそれで悪くない数字ではないかと思う。

前車追従走行などを実現するプロパイロットに加えて、縦列駐車、後ろ向き駐車、前向き駐車の3種類をすべてカバーする、プロパイロットパーキングをオプション装着できるのも新型リーフのポイントのひとつだろう。ただし今回の試乗会では、残念ながらそれを自分で試す時間がなかった。

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