ポルシェ・ボクスター 986を買うなら「S」と迷いも? 中古車購入ガイド

公開 : 2018.01.02 10:10

ポルシェ・ボクスター。いまや「718」になりましたが、986も見逃せませんよ。ただし要注意ポイントは沢山あるようです。中古車でも嫌な思いをしないよう、予防策を含めて学びましょう。

もくじ

年を追って進化を重ねた初代ボクスター
実は沢山ある、986型の要注意ポイント
ボクスター986型の中古車 購入時の注意点
専門家の意見を聞いてみる
知っておくべきこと
いくら払うべき?
掘り出し物を発見

年を追って進化を重ねた初代ボクスター

1953年に登場した550スパイダーは別として、ポルシェ・ボクスターのストーリーは1996年に登場した986シリーズから始まった。このモデルは、同時期の996シリーズの911と多くのコンポーネンツを共有している。ミドにマウントされた2.5ℓのフラット6は203psを発生させ、5速マニュアルか5速ティプトロニックを介して、後輪を駆動させる。

それから3世代目となる718シリーズでは、2.0ℓのフラット4ターボから296psを発生。718GTSでは、さらにそれを上回る365psとされている。でも、986シリーズのボクスターのオーナーになるために必要な3000ポンド(45万円)を遥かに超える費用が、718シリーズには必要となる。

初代ボクスターは、1999年に2.5ℓエンジンに代わって、220psを発生する2.7ℓエンジンへとスイッチ。同時に、より高性能なボクスターSがラインナップに加わった。3.2ℓのフラット6は252psを発生し、0-100km/h加速は5.9秒と十分。6速マニュアルか、従来通りの5速ティプトロニックを組み合わされていた。今なら英国では、このSは、4750ポンド(72万円)ほどから手に入る。

このSに装備されていたダブルスキン・ルーフは、翌年には標準モデルにも装備されるようになる。さらに両モデル共に、側面衝突時に乗員を守る、ポルシェ・サイドインパクト・プロテクション・システム(POSIP)も導入された。

加えて、モトロニック・エンジン・マネージメントとバリオカム(バリアブル・カムシャフト:可変バルブ機構)が2003年に導入され、ベースモデルのボクスター2.7で228ps、Sでは259psにまで、最高出力が高められた。更にはリアウィンドウがガラス製に変更されている。

この2003年モデルが比較する中ではベストといえる。987シリーズへのモデルチェンジが迫っていた2004年には、Sをベースに最高出力を264psへと向上させた限定車「アニバーサリー」が発表された。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポルシェ ボクスターの人気画像