ポルシェ・ボクスター 986を買うなら「S」と迷いも? 中古車購入ガイド

公開 : 2018.01.02 10:10

ポルシェボクスター(986シリーズ)の中古車 購入時の注意点

エンジン

2001年以前のモデルは、シリンダーライナーのヒビが原因で、エンジンオイルが白く濁る乳化状態となっている可能性がある。その場合は、専門家によるシリンダー内の点検が必要。

2002年以前のモデルは、バリオカムのタイミングチェーン・テンショナー部分のガイドの劣化/摩耗に注意する。破片がエンジンオイルに混入し、気付かずにオイル交換せずにいると、エンジン内の摩耗も進んでしまう。

2000年以降のエンジン後部からのベアリングノイズは、IMS(インターミディエイト・シャフト)ベアリングの不具合のサイン。年式を問わず、エンジン下部のオイル漏れは、RMS(リア・メイン・オイルシール)が劣化している証拠と言える。

ミスファイアや回転にムラがある場合は、イグニッションコイルが破断していることがある。加速がスムーズでない場合は、MAF(マス・エアフロー)センサーが原因。

クーラントの拡張タンクが割れていないかも要チェック。オイルセパレーターの詰まりが原因で、排気ガスが白くなる場合がある。ラジエーターが汚れで詰まっていないかも確認が必要だ。

トランスミッション

1速から2速への変速時の固さ、2速から不意に抜けないかを確認する。クラッチは、正常なら十分に軽く、重い場合は不具合の証拠。

サスペンション、ホイール、ブレーキ

ブレーキパッドとディスクの品質に関しては、整備記録の明細などで確認をする。ロワアームブッシュは6万4000kmほどで駄目になるので、ボディと接合する側の、トレーリングアーム上のローズジョイント(ピロボール)からの接触音を確認する。ハブベアリングの劣化も、異音でわかる。タイアはポルシェ認定のN規格品が良い。

ボディ

屋根からのドレインが詰まっていると、座席背面下に水が溜まることがある。ボンネット、エンジンリッドの開閉がスムーズかを確認する。ボディ周りの錆は、修復が完璧でない場合以外は、ほとんど発生しない。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポルシェ ボクスターの人気画像