XBEE(クロスビー)試乗 価格/パッケージ/燃費対策を評価

公開 : 2018.01.20 19:10

6ATを検証


なお、発進時を除けば大半の領域でトルコンはロックアップ状態を維持するので、変速感はDCT並みに小気味よい。もちろん、極低速域ではトルコンならではの滑らかさと扱いやすさを示す。上級クラスで多段化を進めたトルコン遊星ギア式ATが標準化しているのも納得だ。


余談だが、オイルポンプ負荷による損失はCVTが最も高く、次いでDCT。AMTに及ばないにしてもトルコン型ATはエネルギー損失が少なく、クロスビーが車格に対して奢った6速ATを採用するのは高速巡航燃費の向上も視野に入れたと考えるべきだろう。

ただし、高回転はあまり得意ではない。レブリミットは6300rpmだが、5000rpmに近づくくらいからトルクが細り始め、そこから上は回すほどに加速が鈍る。レブリミットまで引っ張るなら1段高いギアで回転を抑えたほうがストレスなく加速する。「ターボはスポーティ」と考えるドライバーには少々残念な特性だ。

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