フェラーリ・ポルトフィーノ 軽量化と出力向上するも、グランドツアラーとしては疑問も

公開 : 2018.02.19 11:10  更新 : 2018.02.19 11:33


スーパーカーとしてなら理解できる

ツインクラッチ・ユニットは、ステアリングコラムに取付けられたパドルでマニュアル操作をすれば、実態と合うスピードと力強さで、極めて優れた変速を披露する。シフトアップでもシフトダウンでも変わらない。

しかし、「オート」モードでは精彩を欠いてしまう。変速のタイミングに迷いがあり、振る舞いが不器用でストレスを感じてしまうのだ。それに、ブレーキペダルから足を上げても、クリープ走行することもない。

ミドシップのスーパーカーとしてなら、これらの事は見過ごすこともできる。しかし、グランドツアラーとして考えた場合、気を使わない乗りやすさの方が、重要視されるはず。

フェラーリの慣例に則り、ポルトフィーノもパワートレインやダンパー、ステアリング、スタビリティコントロールなどの設定を幅広く変更できる、定番の3種類のドライブモードが備わる。さらに、サスペンションの設定を変更する「不整路面」モードがあり、他のモードはキープしたまま、ダンパーをソフトに変更することも可能になった。ドライブモードに関わらず、「不整路面」のモードは常に必要ということのようだ。

ポルトフィーノの乗り心地は、スポーツモードだと荒れた起伏のある路面では平静を欠き、落ち着かなくなる。マネッティーノのダイヤルを回して柔らかくすれば改善するが、路面状況に関わらず、ガツンという振動や、細かな振動が収まることはない。鋭い起伏やくぼみでは、ボディの振動も看取される。

本物のグランドツアラーなら、快適な乗り心地は不可欠なのではないだろうか。

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