ラジコン、ここまで進んでいた 英LMP12に潜入 緻密さ、まるでF1?

2018.03.04

緻密な調整 気温が物言うことも

「ハミルトンとは歳も、生まれも近いんです。何度かレースで争って一度は勝ったこともありますが、彼は目標がはっきりしていましたし、何事にも動じませんでしたね」

スティレスは学生時代にRCカークラブに入部してレースの虜になった。自動車工学への興味も膨らむ一方で、ついにはオックスフォード・ブルックス大学で機械工学の学位を修めるまでになった。そして2009年にF1の世界へ身を投じることになる。

「F1と同じで、LMP12はとても緻密で技術的なクラスですね。パワートレインだけではなく、サスペンションもとても複雑です」

「リアサスペンションは車軸式で、ロールとバウンドの調整ができます。求めるグリップの強さに合わせてボールデフの推力荷重を調整します。フロントサスペンションは左右独立のスライディングキングピン式で、ホイールアライメントを自由に調整できます」

タイヤの選択と準備が大事なのもF1さながらだ。今日はけっこう暖かいので、タイヤのゴムは柔らかくなる。レース前には、認定品の軟化剤をタイヤに塗り込む光景がみられる。

F1と違うのは、毎回コースレイアウトが異なること。例えば去年このロード・ローソン・オブ・ビーミッシュ・アカデミーで走ったからといって、今年有利になるわけではないのだ。

とはいえ路面の素材(毛玉の出ないニードルパンチ)自体は変わらないから、例えばスティレスに次回タムワースでのレースについて尋ねると「あそこは去年行ったので、カーペットの状態もよくわかっています」という答えが返ってくるわけだ。

さて、わたしが走る番だ。その前にマシンは車検にかけられた。

 

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