サムスン、自動車産業で勝機あるか 自動運転システム、各メーカー熱視線

公開 : 2018.03.10 19:40

番外編1 サムスンのライバル4企業

アプティヴ

デルファイ・オートモーティヴがアフターマーケット・ビジネスをデルファイ・テクノロジーに外だしして社名変更した会社。

この自動車部品の専門企業は、ライドシェア企業のリフトと組んで自動運転技術を開発中で、先月のCESでBMWの自動運転タクシーを展示した。

NVIDIA


コンピュータ・グラフィックスのチップメーカーであるNVIDIAは、NVIDIAドライブと呼ぶ自動運転プラットフォームを開発している。自動運転専用のCPUを搭載している。今までのところNVIDIAはフォルクスワーゲン、奇瑞汽車 、百度、Aurora、それにウーバーと協業している。

コンチネンタル・オートモーティブ


おそらくタイヤでもっとも有名な、ドイツの自動車部品メーカー。コネクテッド・カーと自動運転技術に投資を行っている。BEE(バランス・エコノミー&エコロジー)と呼ぶ自動運転のコンセプト・カーを発表したことで注目されている。コンチネンタルは自動車メーカーとの協業を目指している。

Auroraイノベーション


シリコン・バレーの小さなスタートアップ。自動運転技術の開発でフォルクスワーゲン・グループ、ヒュンダイ、バイトンと協業している。この協業は創立者の一人でグーグルの自動運転プロジェクトのヘッドだったクリス・アームソンに寄るところが大きい。

番外編2 サムスン、自動車産業参入の歴史

サムスンが自動車産業に参入するのは全く初めてではない。コングロマリットであるサムスンは、1994年に自動車メーカーであるサムスン・モータースを立ち上げている。

初期のクルマはほとんどが日産のバッジ・エンジニアリングだった。1998年に発売されたが、ちょうどアジア通貨危機が勃発し、破綻したサムスン・コーポレーションは自動車部門の株式の80.1%を3億5000万ポンド(522億円)でルノーに売却した。残りの19.9%は、グループのクレジット・カード部門であるサムスン・カードが現在も所有している。

社名はルノー・サムスン・モータースと改名され、今ではルノーと日産のモデルをベースにしたクルマの販売で利益を上げている。韓国市場が中心だがルノーと日産の名前で海外でも販売している。

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