日産、南アフリカ市場にダットサンを投入

2013.02.26

日産自動車は25日、ダットサン・ブランドを南アフリカで復活させることを発表した。最初に投入されるモデルは、新型の乗用車で、2014年末までに発売される予定だという。

日産は、2016年度までにグローバル市場占有率8%、売上高営業利益率8%を達成するという中期経営計画「日産パワー88」に取り組んでいるが、今回の発表は、この取り組みの一環としてダットサン・ブランドを再び投入する。

執行役員でダットサン・ブランドの責任者であるヴァンサン コベは、「ダットサンの復活は、上昇志向の強いお客様が急速に増加している高成長市場で日産が成長していくためには必要不可欠です。ダットサンの目指す『手に入りやすい』、『信頼できる』、『モダンである』といった価値は、このようなターゲットセグメントのニーズと憧れを満たすべく考え出されたものです。これは、20世紀において、同じように意欲的であった日本、米国を始めとした世界中のお客様を対象として販売した当時と全く同じ考え方です」とコメントしている。

南アフリカ日産(NSA)の社長であるマイク ウィットフィールドは、以下のように述べている。「昨年のインフィニティの投入に続き、ダットサンモデルの販売地域に南アフリカが選ばれたことを大変うれしく思っています。ダットサンは南アフリカで輝かしい歴史を持っています。1958年にプレトリアショーで『ブルーバード』が公開されて以来、120YとSSSが人気車種となり、1976年から1978年にかけてはナンバー1ブランドとなりました。」

また、「ロゴの内側部分は、青いバーが昇る太陽を貫くオリジナルのダットサンロゴの本質を保持しています。これは、『至誠天日を貫く』という日産の創立精神を反映したものです。昇る太陽は、より良い未来に向けて上昇するエネルギーを表しており、昇る太陽を貫く青いバーは、革新的なソリューションをもたらす完全な状態を表現しています。ロゴの外側は、新しいダットサンブランドの勢いとモダンさを象徴しています。ブルーのブランドカラーは、誠実さと信頼性に根差した日産の歴史の一部となっています。」ともコメントしている。

なお、ダットサンブランドは、2014年にインド、インドネシア、ロシアにも投入される予定だ。

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