ロンドン市街地での自動運転トライアル 実際に試乗 市民の反応は

公開 : 2018.04.07 11:40  更新 : 2018.04.08 17:39

自動運転技術の開発が進む中で、ロンドンの市街地でも自律走行車のテストが進められています。Autocar記者も実際に試乗してみました。障害物の回避の仕方などアルゴリズムに課題が残る一方で、走行優先権の周知徹底などを図る必要もあるようです。

もくじ

自動運転への準備は万全か?
実際に乗ってみると
制御アルゴリズムには課題も
パーク・ライフ:クルマが自動でやります

自動運転への準備は万全か?

ロンドン市街地で行われている自動運転のトライアルは、市民の反応を正確に知り、そのうえで技術開発を行うことが目的である。本誌が実際のデモカーに試乗した。

自動運転の受け入れについて英国の世論は二分している。一般人が自動運転の試作車に乗る初めてのトライアルに参加した1300人を対象にした調査結果だ。インタビューはトランスポート・リサーチ・ラボ(TRL)、グリーンウィッチ大学、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートが行った。半数を少し下回る(47%)人がコネクテッドカーや自動運転に前向きであると答え、43%が不安だと答えた。少数だが10%の人は自動運転に反対だと答えている。

この結果はまだ暫定的なものであるが、先週、本誌もロンドンのグリーンウィッチで行われているこのトライアルに参加し、4台の自動運転ポッドの1台に乗ることができた。O2アリーナ周辺の川沿いの狭い道路を3.4km進むルートである。

アルミ製のシャシーとコンポジットのボディを持つ4座のポッドは、ヒースロー空港の駐車場からターミナル5にビジネス客を運ぶポッドと同じデザインなので、一部の人にはお馴染みだろう。ヒースロー空港のポッドは鉛蓄電池でコンクリートのトラックに沿って動く。ゲートウェイ・トライアルのポッドも同じくウェストフィールド・スポーツカー社製であるが、ずっと洗練されており、エネルギー源はリチウム・イオン電池で重量は約900㎏。29個のセンサーを搭載し、完全自動運転モードで自由に走り回ることができる。

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